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2021年新外国人紹介 エリック・テームズ ドミンゴ・サンタナ編

先日の新外国人記事、ジャスティン・スモーク編の閲覧ありがとうございました。



お陰さまで閲覧数第4位にランクインしました。1位の金田の記事が分厚いです。何故か公開して1年ちょっとしてから急に伸びてました。Yahooからの読者の半数は金田の記事見てるみたいです。不思議嬉しいですね。後編ももっと読んでほしいなぁ。



ってな訳で早速、前置きもこれくらいにして、選手の紹介入ってみようと思います。



【エリック・テームズ



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ジャスティン・スモークについで、相次ぐ巨人軍の青天井補強が火を噴いた。韓国のバースことエリック・テームズの補強である。



3年間の韓国時代の成績は、いずれも驚異のOPS1.1を超える数値をたたき出している。特に2015年シーズンは1歩抜きんでていて、打率.381 出塁率.497 OPS1.287というやりすぎ漫画のような成績をたたき出している。



驚くべきなのは、本塁打が47HRもさることながら、盗塁も40個というアジアプロ野球初の40-40を成し遂げている。これで三冠王なら、本当に「事実は小説より奇なり」なのだが、流石にHR王はパク・ビョンホに譲っている。ていうか、47HR打ってもHR王になれないってどういうことなんだ。しかも、ビョンホは4年連続HR王だったらしい。



このように、圧倒的過ぎる成績を叩き出したお二方は、共にMLBからお声がかかることになる。ビョンホはツインズ、テームズブリュワーズへ栄転したのだが、ここで明暗が分かれる。



パク・ビョンホはHRの飛距離だけみれば、アメリカのスラッガーに対抗出来ていたが、そのスイングがMLBの速球に当たることはなかった。というよりも、全部あたらなかった。



速球に弱いことは、当時のまとめサイトにも記載されていたが、実際の所カーブなどの遅い変化球も同じくらい当たっておらず、チェンジアップ系に至っては、打率.120と全く通用していない。通年でも打率.191・12HRで、松井稼頭央MLB挑戦よりも歯が立ってないんじゃないかと、そう実感させられる成績だった。



一方のテームズ、4月から絶好調。いきなり月間OPS1.2を軽々超えていた。まぁ5月以降からちょっとしょっぱくなるわけだが、通年でも打率.247 31HR 出塁率.359と、韓国球界で「神」と崇められた男、ひと味違うなと。余りにも打ちすぎたからか、しきりにステロイドを疑われていたことを私は覚えている。今なっては全く聞かないが・・・。



ブリュワーズは、テームズを3年16億円ほどで契約した訳だが、正直言って1年16億円の契約で、この成績でもまぁ許せるような成績だと思う。MLBの相場は慣れるまでは面を食らうと思うが、1年ちょっとで契約分働いてくれたと考えると良契約である。



実際は1塁とレフトという、打撃専用ポジションを守っていることを鑑みると、おいそれとは言えないかもしれないが、「通用」はしているだろう。



【どんな選手???】



エリック・テームズは、韓国球界時代とMLB時代を比べると、明らかに違う点が1つだけある。それは、「韓国球界時代に40盗塁を記録した走力はもうない。」ということだ。寧ろ平均よりも遅いくらいである。



そもそも、1塁手として40盗塁を記録している時点で、もうかなりおかしいのである。逆を言えば、そんな走力があった時代で1塁を守れていない時点で、もう守備がお粗末なんやろなぁ。と薄々気づいてしまう。



実際、守備力を数値化した指標UZRは、150試合出場したと仮定して、1塁-3.6・レフト-19.9という荒野っぷり。もうど下手である。



それなら、1塁だけ守らせて被害を最小化しようとしても、今年の巨人は1塁専門で守っているスモークも取ってしまっている。つまり、強制的にレフトを守ることになってしまう。



ちなみに、-19.9がどれほどの数値なのかというと、アダム・ジョーンズの2019年のライト守備が-3.5である。もう終わってしまった。もう巨人の外国人補強は失敗なのかもしれない。逆にセイバーが間違っている可能性もあるかもしれないが、少なくとも賢い補強だとは言い難い。



巨人の守備が終わって、菅野と戸郷が泣きべそをかくかどうかはさておいて、次は打撃である。こちらは去年のコロナの影響がなければ、ある程度の成績が期待できる。MLBの時の弱点は三振が多いこと。4年間のMLBで三振率は3割を超えており、三振率下位5%のラインを触れることもしばしば。甘い球をフルスイングするスタイルであり、チームバッティングを期待する選手ではないという事だ。



一方で、そのスタイルを貫く続けているだけあって、打球速度は2020年でもMLB上位15%に食い込んでいる。フォアボールも平均以上で、如何に三振続きの状態を我慢できるかがカギになる。



打撃方向は、7割がたライト方向に飛んでおり、引っ張りを心掛けている。得意な球種はストレート系で、どの年でもある程度の成績を叩き出している。HRも2/3が速球系である。そして、このタイプにありがちな弱点、カーブ系はおおむね1割なかばという、皆様が思い浮かぶ新外国人そのものだと言って良いだろう。苦手コースもインハイで、ここも外国人らしい。外国人に「外国人らしい」ってのも変だけども。



気持ちいい程のロマン砲であるテームズ。しかし、テームズの足を引っ張るのは打撃ではなく、レフトの守備なのかもしれない。



ドミンゴサンタナ



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ここまでスモークとテームズ、何れも巨人の新外国人を紹介してきたので、そろそろ他球団の新外国人選手を紹介しないといけない。次に紹介する新外国人は、ヤクルトに入団したドミンゴサンタナ選手であります。



ドミンゴサンタナも、日本のMLBファンからすると、色々とやたら目立っていた選手なイメージがあります。別に不祥事とかではないんだけど、どこか特徴がある選手です。



まず、デビュー年の2014年が印象的だった。アストロズの有望株としてデビューした彼だが、6試合の出場で17打席14三振という歴史的逆噴射をしてしまった。これはMLBファンの語り草となっている。当時のアストロズは、かつてない大規模な再建計画の最中で、どの球団のファンも、ありったけの有望株を集めていたアストロズに注目されたので余計に目立っていた。



そんな「こんな荒い選手、どう育てればいいんだ・・・」というファンを尻目に、意外とすんなりと活躍した。しかし、それはアストロズではなかった。アストロズは、売れる時に売ろうと2対4トレードの「4」の1部として見切りをつけていた。その4の中に、ブリュワーズで絶対的なリリーフとして活躍しているヘイダーも入っているのは内緒である。



ブリュワーズに入り、水が合っていたのか、サンタナはここから急成長していく。2017年には30HR・出塁率.371と立派な戦力として活躍。2019年のマリナーズ在籍時でも20HRとフロックでないことも証明している。パワーは他の新外国人同様、高評価を持てる。



しかし、2020年のイレギュラーなシーズンで、70打席とはいえ打率.157と流石に見過ごすことが出来ない成績に。年齢も今年29歳と脂が乗りきっている年齢で、かなりしょっぱい成績だったのが災いしたか、今シーズンは日本でやってくれることに。



ヤクルトとしてはバレンティンの穴が埋められていない状況、そして村上の後ろを打つ打者の不在が痛かったのもあり、打棒さえ良ければこれはかなりの補強となるだろう。



【どんな選手???】



サンタナを語るうえで、1つ欠かすことが出来ない特徴がある。それは、逆方向の打球がとにかく異常だという事だ。スゴイというより「異常」という表現をするのは、このサンタナしか放つことが出来ない、独特な伸びでスタンドに突き刺さるからだ。




【MLB】凡フライにしか見えないドミンゴ・サンタナの変態逆方向ホームラン集



これは、MLBファンの方が逆方向のHRを纏めているので、確認してみると分かる。やはり独特。突き刺さるというより、フラフラ上がって何時の間にかスタンドに落ちているという、彼にしかできないオンリーワンな打球である。「広角打法」という括りには入らないのかもしれない。そんな打球である。



そういう打撃スタイルだからか、ゾーンチャートを見ると、大体真ん中~外の球を捉えている成績である。アウトローは他の選手よりあまり苦にしていない。ただインコースは、概ねどの年も打てていない。



特にインハイは泣き所で、というよりも最早アレルギーとか痙攣のような、身体反応でしょうがないと思うような、弱点というかアナフィラキシーで、なんと2016年以降、ヒットを1本も打てていない。MLBに上がってから数年レギュラーとして頑張っているのに、1本もヒットにしていないメジャーリーガーだったとは思わなかった。調べててびっくりした。


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これは2019年のコース別打率 120試合以上出場してインハイ打率は.000
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こちらはブレイクした2017年のコース別打率 151試合607打席出てもインハイ打率は.000です。

インハイというか、高めの球は概ね苦手で、高めの三振率は40%以上がほとんど。インコースも高め程にはないにせよ苦手で、近年かつてなく得意と苦手がはっきりしている選手である。カウントを稼いだ後は、高めの速球を放り込めば、それだけでおしまいと言って良い選手である。



ただ、テームズ同様ストレート系にはめっぽう強い。HRの2/3がストレート系。打率も3割近辺に終始しており、追い込んだ後の速球のコントロールミスに注意。変化球も苦手ではあるが、テームズ程ではない。サンタナを抑えるのに重要な要素は、球種ではなくて、明らかに苦手コースにしっかり投げることである。



打撃でも目を覆いたくなるデータがあったが、守備は更にひどいもんである。特に2019年、これは伝説的に守備が悪かった。堀内巨人時代のペタジーニを思い起こす異次元の守備難であった。



捕れない守れないもあるんだけども、当時のマリナーズは外野全ての守備が悪くて、マレックス・スミスの中堅守備も相まって目を覆いたくなる守備力だった。言葉に表現しきれないのが悔しいが、シーズン途中に1塁専門のエンカーナシオンが、人生初の2塁守備をやっていて、打球に飛びついて脇腹痛めるくらいですから。もう災厄でした。サンタナの守備防御点は-22。テームズよりちょっと下手。



結局のところ、バレンティンも守備は酷かったので、実際の所あまり変わらないんじゃないかという予想も立てられるが、その時と違って、青木も加齢による守備難に陥っているので、より外野守備は悪化したと捉えられる。外野3ポジション、何れも投手陣の足を引っ張りそうだ。



加えて、ヤクルト投手陣は三振を取れる選手も少ないので、外野守備に評判の良い選手の育成・補強が本当に急務である。



またテームズと異なり、サンタナは怪我離脱が非常に多い。150試合以上出場したのは2017年の1度。まぁ、ブリュワーズのスタメン争いに敗れて出場機会が減っていたシーズンもあったが、2019年も長期離脱していた時もあり、怪我離脱と神宮の人工芝が非常に心配だ。



ただ、サンタナが本来の打棒を発揮できたとしたら、山田-青木-村上-サンタナの重厚なクリーンナップを形成することが出来る。加えて29歳という年齢は、活躍後の長期契約にもチャンスが生まれることになる。



山田と村上も囲い込んでいるので、数年間クリーンナップに困ることはなさそう。残りの新外国人枠を投手陣に投入できるフレキシブルな戦略を立てることが出来る。



サンタナの守備とインハイの信じられない弱点に目を瞑り、パワーと長期契約に活路を見出す。そんなシーズンになればヤクルトとしては来年以降に優勝を目出せる環境になるかもしれない。



以上、今回はエリック・テームズ ドミンゴサンタナについての紹介でした。これからも時間があるときに定期的に新外国人の紹介文を書こうと思いますので、是非閲覧よろしくお願いいたします。







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2021年新外国人紹介 ジャスティン・スモーク編

今年も始まってもうすぐ1ヶ月。いよいよキャンプの話題がちらほら聞こえてきた。



去年のプロ野球は個人的に120点のシーズンではないかと密かに思ってる。ワクチンもないあの過酷な環境下で、春先から日本シリーズまで120試合をこなし、観客も半分入れつつ、感染拡大も抑えることが出来た。そして商売として成り立たせる最低限収益も守れた。今コミッショナー加藤良三じゃなくて良かった。



MLBはというと、「もう試合どころじゃねぇよ」と黒人の野太い英語が聞こえてきそうな、そんな状態である。「あのファッキンウイルスのせいで、60試合しか出来ねぇし、WBC中止も全然騒がれてねぇじゃねぇか。おまけに大アカで選手の雇用もへったくれもない。」と荒ぶる翻訳が、ここぞとばかりに耳を駆け巡りそうな、そんな状態である。



そんなこんなだけども、やはりキャンプからシーズン初めまでの楽しみと言えば、新外国人の動向である。



10年前は「名前のイントネーションがダサい」「スイングが情けない」とかで新外国人の当たり外れを藪からスティックに占っていたのは、私にとっては遠い昔のことである。今の俺には10年近くMLBを観察したキャリアがある。て言うか、最近日本球界の評価が高くなって、MLB時代知っている選手ばかりじゃないか!



ってな訳で、去年の今ごろ知っている外国人についての寸評を書いたわけなんだが、これがしょっぱかった。まさかアダム・ジョーンズが、日本の美味しい飯であれ程肥えてしまうとは。パーラはすぐ足を痛めるし、オースティンは懲りずにフェンスに当たっていた。あんなにフェンスに当たるとは・・・。



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結局、アメリカ時代のイメージのまんまだなぁという成績で終わったのが、ボーアしか居なかった。ボーアはずっとあんな感じで、阪神のファンに気に入られていて、こっちがほっとした。産んだわけでもないのに、気分は母性がほとばしる新妻なのである。男で新妻の名字もつと気まずいよね。



こんな感じで、新外国人予想屋のスーモの大予想は、競馬の神様大川慶次郎には遠く及ばないものの、それでも前評価を聞けば、幾分か友達との会話の肴にはなろう。



1.ジャスティン・スモーク



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今年日本野球に来る野球選手のなかでは、最も名が売れている選手であろう男。MLBではマリナーズで複数年期待されていたこともあり、知名度でも新外国人の枠組みで比べると頭1つ抜けている。



しかし、彼のキャリアはお世辞にも光輝いているとは言えない。マリナーズでは次世代の主砲と持て囃され、その期待に応え、マイナーでも特に問題なく階段をかけ上がることが出来た。特に出塁率が.400越えと非常に実践的な能力も持ち合わせており、三振数も問題ない数値。満を持してのMLBだったが、ここで大きく分厚い壁にドン・キホーテしてしまう。



マリナーズは実に5年に渡って、毎年400打数・累計2000打数ほど打席に立たせてはみたものの、スモークの打撃は一向にピリッとしなかった。寧ろ、2014年は打率.202・出塁率.275とガクっとする数字が並んでおり、マリナーズ再建の1つにはならなかった。



流石に、5年も待ってその年28歳。しかも守備位置は1塁のみでこれでは、このまま雇うという訳にはいけない。というマリナーズ側の心中は、察するに余りありすぎるが、人生何が起こるか分からない。



ブルージェイズに移った際も、初めは芳しくなかったというのに、2017年、30歳を過ぎたあたりから豹変する。突然みるみるうちに打撃成績が向上。.270・38HRを残し、オールスターにも選ばれてしまったのだ。HR数はこの年のア・リーグ5位である。ナ・リーグならベリンジャーと並び、HRトップタイだった。



昨今、フライボールレボリューションや、成績のデータ化が進み、「強く・角度を25度近辺でフライを上げれば、成績に最も反映されやすい」との認識が進み、どの選手もフルスイングの極振りで、コレステロールの高いトレーダーみたいな野球生活となってしまったが、どうやらスモーク躍進の理由は違うらしい。



彼曰く、「HR量産の秘訣は、HRを狙わないこと」らしい。*1この一言は、野球の難しさを濃縮した素晴らしいコメントだと思う。ていうか人生においてもずっとこれである。しかし、躍進の裏にあるのは、10年近く厳しい世界で揉まれた所にあるのは、間違いなさそうだ。



【どんな選手???】



元々、強打の一塁手としてマーク・テシェイラやチッパー・ジョーンズと比較された野球人生を送ってきた。MLBに見識のある読者なら勘づくが、2人ともスイッチヒッターである。スモークは両打席立てるということで、クリーンナップ(坂本・丸・岡本)との親和性も高い。原監督は中心選手の左右に悩まれずに済むし、課題だった1塁のポジションも埋められる、適材適所の補強である。



しかし、それには大きな落とし穴がある。それはスモークの右打席にある。キャリア初期は、打率.200を下回りかねないようなシーズンばかりで、覚醒後は左打席と同様の打率を残せるようになったものの、依然として長打は左打席で大半を産み出している状態。スタメンで全試合起用でも問題ないかもしれないが、対左対策として、中島を引っ張り出せるようにしたいところ。



それに、スモークの走力はシャレにならないほど遅い。どれくらいかと言うと、初芝とか川藤とか、そんなレベルである。



何せMLBの走力ランキングではワースト2位。1位はレジェンドのプホルスなんだが、プホルスの試合を見たことがあれば分かるだろう。「もう走らんでくれ」と言わんばかりに足が痛そうです。これをプホルスは軽く5年はやっちゃってる。3位はモリーナである。この選手もまぁ遅い。この各駅停車具合では、クリーンナップの3人の前には置けないという縛りが出来てしまう。京急・小田原の乗り入れじゃないんだから。



つまりスモークは5番~下位打線に続く打順である事が確定であり、高い出塁率があまり用をなさない場合もある。その場合テームズが後ろでどこまでやれるかもカギになってくるが、その点については後に話そう。



打球速度・バレル・四球率はどの年でも良好で、2020年のコロナが無ければ、日本球界に居なかった選手であることは確かだ。普通にやれたら、.250・30HRは固い選手であると思う。実際2020年はダルビッシュ有からHRも打てていた。



ただ、そんな選手が額面通り来ない可能性だってある。去年のアダム・ジョーンズがそうだ。日本食による不摂生までは誰も想像が出来ないのだ。「ヘルシーフード」で太ってどうする。



完調なら活躍できる確率はもちろん高いけど、その「完調」が予想において最も厄介な点である。実際、足が遅すぎるのは、足の故障を押しての出場だって考えられるし、1塁の守備範囲も狭まっている可能性もある。彼は、MLBでの守備評価は可もなく不可もなくといった感じであった。



「映像で確認してないのかよ」と思われるかもしれないが、流石にMLB通でも、去年のコロナ禍でブリュワーズジャイアンツを追いかけていたら、それは変態ファンである。



ビックネームでもあり、予想も難しいこの選手。10HR近辺の可能性もあれば、30HRを軽々超えてくるポテンシャルも秘めている。活躍する可能性は60%かなと睨んでいます。意外と博打打ちな選手ではないかなと思っていますね。*2



本当は、テームズについても語ろうかなと思っていたんですが、1選手に4000字使って、ちょうど良い長さになったので、今回はスモークだけにしておきます。もし評判が良かったら、ドシドシまた更新してみようと思いますので、閲覧・拡散なにとぞよろしくお願いいたします!!




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シーユーアゲイン なにもあげん

*1:slugger 2017・9月号・33ページより引用

*2:Justin Smoak Stats, Fantasy & News | MLB.com MLBの公式サイトでもしっかり調べられるので、興味があれば自分の目で確かめてみるのをおすすめします。

大相撲 VS 病気終わりなき闘い

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「一寸先は闇」



とはよく言ったもので、場所前の稽古では御嶽海に22-1・朝乃山に17-3・貴景勝に13-2と、結局まだまだ太刀打ち出来ないし、どーすりゃあいいんだと、相変わらず最強な白鵬であったが、まさかまさかのコロナにかかってしまうとは。



力士とコロナはシャレにならない相性の悪さである。そもそも分厚い体の鎧をまとっていても、それを維持するためには、途方もない臓器の負担が必要である。ましてや朝っぱらから4~5時間ずっと動きっぱなしの状況から、痩せないならまだしも、たらふく食べて太らなければいけないから大変である。



誰しも社会に出ている以上「職業病」が幾つか存在するものだが、力士の職業病は「痛風」と「糖尿病」である。こんなプロスポーツ、他にあってたまるか。痛風抱えながらの稽古なんて、見ているこっちが痛くなりそうだ。



数多のプロスポーツがあるなかで、病気と闘うことも想定しなければならないスポーツは相撲以外にない。怪我に強いだけでは力士としてはまだまだ。真の強者は病気にも強くなくてはならない。へこたれない臓器を持ってこそ「才能」である。



とは大げさに啖呵を切ったものの、大横綱大鵬ですら高血圧が原因で3場所連続休場していたりするので、力士にとって病魔はある意味最大の敵なのかもしれない。かと思えば、大乃国は200kgの体重と、ホールごとケーキを食べる甘党だというのに、至って健康らしい。



しかし今回は臓器とは関係ない、目に見えないウイルスが相手となると、体の強弱関係なく、公平に力士の体内に入り込み、健康を脅かしてくる。疾患を抱えている人が感染すると、死がちらついてくるし、実際勝富士が29歳という若さで亡くなってしまった。今場所はコロナウイルスの感染により15人が休場するという事態に陥った。



というわけで、今回は大相撲とその背後で常に力士の健康を脅かしてきた病気について、ざっくりと紹介してみようと思います。




1.虫垂炎



「のっけから盲腸かい」と少し拍子抜けする方も居るかもしれないが、実は盲腸は横綱2人を死においやっている病気である。昭和初期の横綱玉錦と、高度経済成長期の横綱玉の海である。



玉錦って誰やねん」と思われる方も多いと思うので、ちょこっと説明を入れると、「昭和の朝青龍」である。素行の悪さと稽古のし過ぎで、「ボロ錦・けんか玉」と揶揄された名横綱である。実際、玉錦の後援会長は2代目山口組の会長だったらしく、しかも義兄弟の盃を交わしているのだから、なーにやってんだって感じである。しかし、双葉山が大相撲の覇権を握る前は玉錦が握っている。昭和の相撲を語るには欠かすことの出来ない、大相撲の傑物の1人である。


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双葉山の初優勝時に喜ぶ玉錦 めちゃ喜んでる

事件が起こったのは昭和13年(1938年)のことである。巡業先で腹痛に見舞われたため、医者の診断を仰いだところ、虫垂炎が悪化して腹膜炎にまでなっていたらしい。「どれほどヤバイんだ??」と医学の知識がないことはさておいて、そもそも盲腸を我慢できる時点で、もうとんでもない根性の持ち主である。まぁ簡単に言ってしまえば、我慢出来過ぎたために早世してしまったのである。



そもそも急性腹膜炎は、今日の医療をもってすると死亡率がおよそ1.3%のようで、統計には高齢者も含まれている。ましてや玉錦は34歳で亡くなったので、別に高齢者でもない。しかし命を奪うということで、如何に力士が病気に対して強くはないか、或いは当時の医療が進んでいなかったのかが分かる。



そのおよそ35年後、またしても横綱が現役中に死去することととなる。第51代横綱玉の海である。現在、大相撲解説としてファンからめちゃくちゃ慕われている、元第50代横綱北の富士のライバルである。玉の海に至っては27歳である。私が27歳なので、玉の海と同じ人生ならば今年で死んでしまうのである。正直言って死ぬほど嫌である。死ぬのは死ぬほど嫌である。



玉の海は既に亡くなる2か月前には発症していたようで、その9月場所は薬で散らしながらの強行出場で12-3で、まさしく化け物である。そんな状態で12-3なら、万全だったら誰が勝てるんだという具合である。実際、双葉山以来の完成された右四つを武器に、これから玉の海の時代になる、と言われていた中での事件である。



ライバルが居なくなったことで、北の富士の1人天下になるんじゃないかと予想する方も居ると思いますが、これで気落ちしてしまい、それ以降優勝1回しか出来なかった。確かに同じ立場だったら、稽古に身が入りなさそうである。この間隙を縫って台頭してきたのが、貴ノ花であり輪島である。



実際の所、玉の海の死因は虫垂炎手術後の肺血栓のようである。術後の予後不良のような、そんな感じである。北の富士は、力士の中ではめちゃくちゃ長命で、78歳でも未だにピンピンしているが、玉の海が見えないところから応援しているのかもしれない。



2.痛風・糖尿病



虫垂炎でも、こんな大事になってしまう位なので、痛風とか糖尿病は、もはや「職業病」と言われるほど頻発してしまう。風の噂だが、痛風になった力士に対して、親方が「糖尿病じゃなくてラッキーだな」とか言われてしまうらしい。なんだそりゃ。



力士の職業病と言われることもあり、誰が代表的かと言われると閉口してしまう感じだが、強いて挙げるとすれば第59代横綱隆の里である。



当時の角界を支配していた千代の富士の対抗馬の1人であり、また千代の富士が唯一と言っていい苦手力士でもあった隆の里。対戦成績は16勝12敗で、新横綱の場所千秋楽全勝同士の対決では、ウルフを高々と釣り上げて全勝優勝を成し遂げたこともある名力士である。優勝は4回と千代の富士に遠く及ばなかったものの、稀勢の里・高安・若の里など、数多の横綱・三役力士を輩出した名伯楽でもある。


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力対力の闘い 隆ノ里、千代の富士を引っこ抜く

確かに優勝回数だけ見れば、他の横綱に比べて劣るところもあるかもしれないが、角界への貢献は計り知れない。VHSを用いた力士研究にいち早く目をつけて、千代の富士の攻略に成功したり、弟子の健康を徹底管理する姿勢。稀勢の里・高安が臓器系の悩みに悩んでいないのは、親方の食事に対する姿勢が大きいと思う。とある記事によると、うどんやラーメンの麺を、部屋で力士が1から作っていたとのこと。*1



冒頭から触れているように、糖尿病から来るコロナウイルスの合併症も、たちまち問題視されている。徹底した検査と予防を行ってもなお、最も密な職業なので対策にも限界がある。ましてや、大相撲も興行で飯のタネを生んでいかなくてはやっていけない商売である。そう簡単に興行を禁止出来るものか。簡単にオリンピック中止とかもガヤが言ってほしくないものである。



ちなみに痛風は、力士でかかっている人数が多すぎるし、相撲芸人のあかつですら痛風にかかっているみたいなので、詳細は割愛とする。




3.蜂窩織炎(ほうかしきえん)



次は、医学部と好角家しか知られていない病気だとかってに思っている病気、蜂窩織炎である。こんなに書ける気がしない漢字の羅列も珍しい。



病気の詳細は、皮膚とその下にある皮下脂肪にかけて、細菌が入り込んで、感染する皮膚の感染症のようで、「そりゃ力士がかかる病気だわ」ってな印象である。あんなに裸足で擦り傷が絶えないスポーツも珍しいからだ。そもそもスポーツではなく、神事という解釈もできるし、相撲はルール以外は全てあいまいなのである。



ここ最近では、2020年の3月に幕内力士の千代丸が、この病気にかかり発熱を起こし休場となった。しかもコロナ騒ぎ真っ只中ということもあり、症状が明らかになるまで気が気じゃなかった。蜂窩織炎だと分かりホッとしたものの、実は蜂窩織炎も最悪の場合死に至る病でもあるので、実は全く安心できないのである。



蜂窩織炎白鵬も感染経験がある。しかし、幸いにも軽症で早期復帰が出来たものの、同じ病気にかかった勢(いきおい)は完治に長引き、数場所痛々しく相撲をとって敵わなかった。その時の記事を見ていると、読んでいるこちらも痛くなりそうな文章が書いていた。*2



全くなじみのない病気にも悩まされるのも、力士の悩ましいところである。




4.その他さまざまな病気



主に3つ代表的な力士の職業病ないし、相撲史を揺るがせた病気もあるが、その他にも力士を悩ませた病気は数多ある。



第48代横綱大鵬も病気に悩まされた力士生活だった。大鵬の場合は高血圧である。しかも、24歳の時で既に高血圧だったらしく、その時でも収縮期血圧が200を超えていたらしい。筆者は100すら超えたこともないのに・・・。



心不全も力士を悩ます病気である。何故か序ノ口から三段目までの下積み時代の力士が多く、何れも10代である。俺はひょっとしたらヤバい扉を開けてしまったのかもしれない。変わり種だと、終戦食後の関取朝明(あさけ)が、夏の暑さに耐えかねて、涼むために川を泳いでいたところ、突然の心不全で亡くなったとのこと。良い子もしっかり準備運動してから泳ぎましょう。



また、同様に昔の話ではあるが、フグ中毒死も意外と多い。有名な例だと昭和初期の関脇の沖ツ海がそれに当たる。wikipediaによると、自分でフグを調理して生き肝を食べてしまったらしい。この当時はフグの調理師免許もないのだろうか。勿論、現代力士でフグ中毒死は流石にない。



ほぼ前例のない難病にかかり、亡くなる力士も居る。若貴が大相撲を騒がせていた時の小結の剣晃(けんこう)である。彼は白血病の汎血球減少症という、「当時日本で4例目」の病気にかかり亡くなったという。現在でも指定難病の1つに選ばれている病気であり、wikipediaの記事もそんな長々と見たくない内容である。




以上でざっと力士に関する病気の記述を終了する。相撲は文字通り、取組も命懸けだし、普段の生活ですら体を酷使しながら生活しているのである。ブログを読んで頂けた方の、相撲に対する見方が少しでも変わると、私もうれしいです。




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2020年おもしろの振り返り

しっちゃかめっちゃかな2020年が、あと数時間で終わろうとしている。

 

 

 

忘れたい思い出もあるけれども、いい思い出はしっかりと記録しておかないと、こういうことに限ってすぐ忘れちゃうので、一応思い出メモみたいなコンセプトで簡単に振り返ってみるという記事です。

 

 

 

ただ、面白さというものは千差万別。スーモが面白いと思っていても、読者が面白いと思っているものは、一致することが少ないと思うし、実際賛否両論があってこそお笑いだと思うしね。

 

 

 

M-1東京ホテイソン マヂカルラブリー 錦鯉

 

 

 

毎回、M-1の時は我を忘れてTVにかぶりつくんですけど、今年は今年で良かったなぁ。「去年に比べたらレベルが低い」とか「漫才ではなかった」とか言われているみたいですけど、それは出演者の情熱なめんなよって話ですよ。

 

 

 

「面白くはなかったかな」と思う分には全然いいと思っているんですけど、笑えなかったという己の印象を、「レベルが低かった」としてまとめるのは、完全な間違いだと思いますね。好みが合っていないだけの状況を、そんな雑な枠組みで囲うんじゃねぇと。邪推ですけど、そう言っている人は、合コンでも「ブスしか居なかった(笑)」ってかましてると思いますよ。

 

 

 

そもそも、1回でもM-1の3回戦とか見ているのかって話ですよ。Gyaoで毎年上がっている動画見ちゃったら、死んでも「レベルが低い」なんて戯言は出ないですよ。ウケてない人たちよりも「なんで上がれないの???」って思うコンビの方が多いですよ。絶対見てないと思うけど。「レベルが低い」と言っちゃう人たちは。なにせ、MLBのプレー見ても「雑」の一言で片づけちゃいますからね・・・。多分どちらともこう言っちゃう人達って、同じ枠組みに居ると思うんだよね。

 

 

 

M-1で大笑いすることが出来て、私はありがたいなと毎回実感しているんですけども、今年特に好きだったのが、東京ホテイソンマヂカルラブリー・錦鯉が好きでした。特にこの中だと東京ホテイソンが好きでした。

 


東京ホテイソン【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順2〉M-1グランプリ2020

 

めちゃくちゃ笑って、会場もドっと沸いたんですけど、これで最下位になってしまうんだと。1番手のインディアンスがまず完璧な空気を作ってるのも、とんでもなくスゴいと思うし、少しシステムに凝らしたホテイソンが、正統派で気持ちよく駆け抜けたインディアンスの方が評価されたのかな。

 

 

 

オール巨人師匠のコメントが「ツッコミは、お客さんの代弁者でなくてはならない」という芯を食いまくった論評も個人的に良かった。この人にこう言われたら、もう腑に落ちるしかないよ・・・。でも、「お客様の代弁者」でないお笑いも、これから市民権を獲得してほしいな。これはありゃりゃ~だった。

 

 

 

マヂカルラブリーは2本とも笑っちゃいましたね・・・。2本目は呼吸がキツくなって、少し「死」がチラつきました。たまに「死」がチラつく位笑える場面があるんですけど、今年はマヂカルラブリーの「電車」だったなぁ。

 


マヂカルラブリー【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順6〉M-1グランプリ2020

 

マヂカルラブリーの漫才見て「漫才じゃない」論争が起こっているみたいですけど、お笑いなんてね、未来永劫 「漫才 or Not漫才」の戦いだと思うんでね。ホント今更って感じです。

 

 

 

昔の相撲で、大関の前田山って人が、不世出の大横綱双葉山を張り手をかましまくって勝った時も「これは相撲と言って良いのか???」という論争がありましたから。今見たら、そこまで張ってないんですけど、そんなもんです。相撲ですらこんな論争があるんだから、お笑いなんてもっとその流れが激流にならざるを得ない。そんでもってよりお笑いが進化していくと思う。

 

 

 

それに対して、錦鯉のネタは何も考えずに笑っちゃったな~。恐ろしいことに、まだラストイヤーでも何でもないんだよね・・・。このネタを49歳でやってバカ面白かったのに、ラストイヤーの57歳にやってしまったらどうなっちゃうんだろうね。こんな「人」の塊、絶対勝てないよ。年を重ねるごとに面白くなるお笑いなんて理想だよね。

 


錦鯉【決勝ネタ】1st Round〈ネタ順9〉M-1グランプリ2020

 

もちろん、他のネタも面白かったし、正月三が日はM-1をリピートしちゃうと思うんだけど、やっぱり取り上げるとしたらこの3組かな。

 

 

 

②相席食堂 島田珠代

 

 

 

もう死ぬほど笑っちゃった。毎回腹抱える回と、まじんぎりに失敗した回があるけれども、ジャストミートした時の回って火噴いてますよね。失敗した回は、それはそれで面白いんだけど、特に島田珠代回は個人的に大噴火だった。

 

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気になった人はamazon prime videoで

 

新喜劇知っている人からしたら、あの人のボケ続けていく流れって通常運転らしいけれども、あれ見ていつも通りだなぁって思うって贅沢すぎるよ。もう逆に不幸。新喜劇の恐ろしさ肌で感じたなぁ。

 

 

 

もったいないことに、この回って青田買いスペシャルとかなんかで、25分位ある旅人の尺が、10分位しかなかったんだよね。その10分でこれって、早く通常尺でやって欲しいという願望ありありですよ。しかも、その前の回でアジャコングが爆ハネしているんだよね。もう、アジャコングを見つけた時点で万々歳なところで、珠代・パンティーテックスなんだからたまげちゃった。

 

 

 

なんて言うのかな・・・。普通の芸人の フリ~落とす のを3段跳びだとするなら、島田珠代は既に反則で7段は飛んでいるし、それも全てホップでしか飛んでいないような、そんな感じでした。オール反則・オールくだらなかった。最高の大人でした。ドキュメンタルも見ていたい。6時間ボケっぱなしなんて簡単に出来るんだろうな・・・。

 

 

 

もうずっと島田珠代が下品で、人を選ぶ笑いなのかもしれないけど、千鳥がこのロケ見終わって「ワシらは何もできん」と白旗あげてた。当然俺も島田珠代に比べたら何も面白くないし、人生駆け抜けてないなぁ・・・。もっと駆け抜けなくては。

 

 

 

③SASUKE バンダイSASUKE部 本間隆史

 


No. 16 本間隆史  SASUKE2020 2020年12月29

 

「フィクションよりもノンフィクションの方が面白い」というのを、どこか頭の片隅に抱え込みながら生きているんですけど、12/29のSASUKEでの、この人の落ち方は腹抱えて笑っちゃった。

 

 

 

絶対フィクションでやったらやりすぎな落ち方をしたんですけど、それが実際ノンフィクションの舞台でお披露目しちゃうんだから恐ろしい。「事実は小説より奇なり」を体現している面白さ。

 

 

 

この人の挑戦しているOA時間が約2分30秒しかないんですけど、その2分30秒ずっと面白かった。バンダイでSASUKE部を作ってしまったという酔狂さ。「次の大会から引退して若手に譲ります」という引退宣言。その後の選手紹介PVで流れる、明らかに練習になっていないぬるい練習。おそらく若手のプライベートを無思慮に奪っているであろう光景。そして、足がついて行っていなさ過ぎる落ち方。全てが面白かった。

 

 

 

そもそも、SASUKEに引退って何だよって話である。そして勝手に引退表明するなって話である。勝手にSASUKEへの応募を止めたら済む話を「引退」とカッコ良く言うんじゃない。誰も惜しんでいない様に見える引退表明は恥ずかしすぎるぞ。

 

 

 

「誰も傷つけない笑い」が今年はフューチャーされたけども、この人は逆で「傷つけたくてたまらない笑い」だった。当然、この人を笑った根源にあるのは悪意しかない。でもその悪意をズームアップしたら「好意」なんだよな。本当にいやなら記事にもしないし、すぐにそんな場面忘れようとするし、死んでも話題に出さないからね。

 

 

 

それにしても、SASUKEって「こんな人居るの!?」と思うくらい、リアクションがオーバーで、いちいち人が汚い池に落ちたら悲しむし、もっと言えばすぐに泣くんですよね。友達と先輩の家でSASUKE見たんですけど、挑戦者が泣くたびに毎回友達が「悪意」しかない大笑いしてて、「でも、こっちが絶対正しいんだよな」と自分を鑑みてました。やっぱりSASUKEやって泣くってどんだけピュアなんだ。

 

 

 

SASUKEを見るたびに、大笑いと「こんな人間居ていいの!?」と体力面・精神面の両面から感じるのはこの番組しかないだろなぁ。

 

 

 

MLB WS4戦目 アロザレナ コケる

 


INSANE ENDING!! Rays' Brett Phillips WALKS IT OFF in World Series Game 4!!

(2:30辺りから見ると良いです)

 

今年のMLBは全てが上手く行ってなくて、野球も雑にHRばかりを狙うようになって、情熱もかなり失ったシーズンとなってしまったけど、WSのこれはよかった。またコケているシーンなんだけど。

 

 

 

この映像もずっと変なんだけど、最初センターが補給をミスっているのも、漫画の世界なんかと思うくらいやりすぎな補給ミスだし、その後ランナーのアロザレナが勢い余って3塁~本塁間でコケてるし、焦らんで捕ればいいシーンで何故か捕手が焦っているし

で、今年のMLBのグダグダ感を象徴しているのかみたいなプレーだった。

 

 

こういうシーンって、みんな真面目だから面白いんだなぁということを再確認。やる気ない人達がバカバカしいミスをしたら、笑いよりも怒りですもんね。

 

 

 

あとレイズの公式が、セーフになる確率の推移を、線グラフでチャートを作成してtwitterに張り付けてるんですけど、これが今年のtwitterの中で一番好きだった。こういう所のアメリカのセンスの良さって、何なんだろうね。

 

 

 

 

 

 

⑤有田ジェネレーション ムラムラタムラ

 

 

 

ムラムラタムラっていう、ちょっと最高のあらびき芸人が居るんですけど、この人が初めて出た有田ジェネレーションが今年の1番笑いました。

 

 

 

この回だけ、有田ジェネレーションのTVerでも再生数が異常だったみたいですけど、そりゃあそうだろっていう位ウケてたし笑っちゃった。

 

 

 

当たり前なんですけど、この時の様子ってyoutubeにある訳無いし、TVerももう残っていないんで、読者もその時の詳細ってまるで想像出来ないと思うんですけど、ムラムラタムラが「もっこりからの りーもこちゃん」ってギャグを一生やってて、小峠がポコチンに蹴りをずっと入れてました。

 

 

全くこの時の熱狂を伝えられそうもないんで、もう早々に諦めるしかないんですが、ムラムラタムラが、その後から準レギュラーみたいになってて、密回避ということで、透明のデカいボールに入りながらTVに出てました。

 

 

 

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野暮なツッコミ禁止

 

 

 

最高でした。最高じゃない人も居たと思います。でも、俺は最高でした。

 

 

 

【笑ったシーン その他】

 

 

・THE W オダウエダのネタと99点付けた笑い飯・哲夫

 

 

 

コロナウイルスを流出させてしまった中国が、世界各国から計1京円損害賠償を突きつけられるニュース。

 

 

 

ゴールドシップさん びょんびょーん というyoutube動画を見たら、想像の100倍びょんびょーんしていたから

(今年知っただけで、UP日が5年前ということ。惜しくもランク圏外に)

 

 

 


ゴールドシップさん びょんびょーん

 

 

 

以上、今年のお笑いの振り返り終了。2021年の大晦日にまた会いましょう。

【巨人の星伝説の迷回】開始5分で飛雄馬が誘拐される 「虚栄のボール」

『「巨人の星」は、飛雄馬が巨人に入るまでが面白いんだよなぁ』



子供のとき、我が家のベランダに、不格好なパラボナアンテナが取り付けられた。台風の時はTV画面に黒の縞模様をノイズ混じりでお届けする欠点があるが、これで地上波だけでなくCSのG+が見られるようになり、様々なアングラなバラエティ・昭和を沸かせたアニメを見られるようになった。それでG+を見ていた時に、リアルタイムでブラウン管越しに見ていた視聴者であった親父が、こうボソッとつぶやいていた。



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「んなわけあるかい」と内心でほくそ笑んでいたが、回が進むにつれて、30分のアニメの中で5イニングは投げていた飛雄馬が、まさか大リーグボール1球投げて30分の尺を使い切るなんて思いもしなかった。



15分かかって大リーグボールを投げたかと思いきや、花形がそれを力づくでHRにしたもんで、その衝撃に体が耐え切れず全身の骨がボキボキに折れて、ハイハイしながらホームを踏むのに15分かかるのだからびっくりである。



そもそも、第1話で小5の飛雄馬が雪の中300球投げ込みしている時点で、もう「あっ、そういう方向性なんですね」と思わざるを得ないし、第2話であの有名な大リーグ養成ギブスである。



リアリティを抜きにして、「こんな野球は面白い」という大喜利でも出されてたのかと見紛う程の、爆裂的なロケットスタートを決めた日本のスポ根アニメの第一人者に『「巨人の星」と名乗りながら「大リーグ」と銘打ってしまうのか」』という野暮なツッコミは、エンタの神様でお笑いを初めて知り、頭を1%も使わないネタを繰り出すアクセルホッパーが好きだった私でも、このツッコミを簡単に引き出せるのであった。



半世紀前では、酒をあおりちゃぶ台を返すどこからどう見てもダメ親父のように見えた一徹が、アニメ終了から四半世紀、イチローの父親が一徹顔負けの指導で、まさか飛雄馬以上の化け物を育ててしまうとは。大リーグボールどころではない。イチローは「大リーグMVP」獲得者である。



さて話は変わるが、こんな男臭い部活終わりの洗濯みたいな「巨人の星」でも、いっちょ前にクリスマスを扱い、視聴者に別に求めていないロマンスを与えようとしたことがある。



クリスマスといえば、毎回何人のペアがその夜を謳歌し、何人の一匹狼がその寂しさにワオーーンと叫ぶことだろうか。叫ぶから女の子が来ないんだよという勝ち組のアドバイスなど知ったことではない。



しかし図星は付いてるので落ち込むわ怒るわで、全く為にも何にもならない相談である。山月記の李徴の如く、半ば狂乱の内に森を駆けずりまわり、人を食い殺すようなトラになりそうになる。そんなことをしながら人を食い殺そうとして、ダチの前で詩吟を吟じてしまいたい。そして満月の光さす峠でもう一度吠えて、また茂みに入りたい。そんな残酷な時期でもあります。



そんなクリスマスにおいて、今もなお語り継がれる謎回として、巨人の星の第92話「折り合わぬボール」が挙がる。



野球ロボットとして育成されたアメリカの怪物オズマに、「お前は野球ロボットだ」と、飛雄馬の人生の急所を突かれ、女の子と遊んだりクリスマスを体験することで、自分の人生は空虚な物ではない。と自分に言い聞かせるものの、面白いほど上手く行かないという、第三者からの視点から見れば「いや野球やれよ」と、そんな回が続いてた時期があった。



最終的には大リーグボール1号は攻略され、大リーグボール2号を開発するまで、この異質な日常回が続くことになる。しかし、巨人の星でクリスマスという圧倒的までの異常、異臭とも言える香ばしさに視聴者が気づかない訳が無いのだ。



あっという間にカルト的な人気を博し、トリビアの泉で紹介されたのを皮切りに、今やyoutubeで無料でリピートが出来てしまう有り様である。ここまでドンと行かれてしまっては、ブログで紹介する意義と熱を失ってしまう。




🎄伝説のクリボッチ回😭【公式】巨人の星 第92話「折り合わぬ契約」"THE STAR OF THE GIANTS" EP92(1968)



だが、巨人の星のおかしな回なんて、そもそもが半世紀前でも、さながら国際ステーションで作業を行う野口聡一くらい浮いているアニメなので、もう全部おかしいのである。



クリスマスしてようが、養成ギブスをつけてようが、あらゆる背景という背景がおかしいのである。全く騒がれないが、少年時代の飛雄馬が、いじめっ子と腕相撲していて、机の両側に剣山を置いて、負けた方の拳に剣山がささるデスマッチをやらされたりもするのだ。



当然、ガソリンまぶして火をつけた球を、とんぼ返りして足の裏で蹴とばすシーンもあるアニメなので、そんな剣山腕相撲デスマッチなんぞ、大仁田厚がやればいいじゃん。ってな軽い扱いなのである。



そんな強豪ぞろいの「巨人の星」で、私が最も大好きな最強の謎回が、第7話の「虚栄のボール」である。



もう何回見たか。ざっと50回は見たような気がする。この前だってAmazon Primeでしっかり払って見ましたよ。ていうか飛雄馬の少年時代のアニメはことごとくが傑作すぎる。少年時代が全7話あるんですけど、全部の回が面白さとバカバカしさしか考えていないといって良い。しかし、その中でもこの「虚栄のボール」が最もおかしいのだと力説したいのです。



雄馬の少年時代を映した最後の話としての立ち位置でもある「虚栄のボール」だが、まずこの回は野球を全くやらない。まず投げられるのは、おいしそうなおにぎりだ。工事現場で働く一徹のおにぎりを、飛雄馬がおにぎりを投げて届けてくれる。それをとっさに捕球した一徹が「姉さんが丹精込めてつくったおにぎりを、粗末に扱うんじゃない」と諭す。



初めてなんじゃないか。一徹が「正論」で叱る姿は。そして、おにぎりを正確無比なコントロールで届ける姿を垣間見た。工事請負の建設会社社長の日高が今回の主役である。飛雄馬の才能にほれ込み、是非英才教育をしたいと、あの手この手で勧誘するというのが、この回の大筋の流れである。



場面は変わり、銭湯帰りの飛雄馬が、「オラは死んじまったど~ オラが死んじまったら~」と何とも不思議な歌詞を口ずさみながら歩いている。当時流行りに流行った歌「帰ってきたヨッパライ」の冒頭の歌詞を口ずさむ飛雄馬。「日本初のミリオンセールス」ということを初めて知ったスーモ。



そんなことを知ってか知らずか、飛雄馬に突然野球ボールを投げつける日高。どうやら飛雄馬に対しテストをしに来たらしい。突然野球ボールを投げつけられて、当然頭に来た飛雄馬が投げ返すと、日高はそれを肘ではじき返す。「いや野球がスゴいんじゃなく空手がスゴいんかい!!!」と茶々を入れたくなるスーモ。そんなやりとりの中、飛雄馬は日高の車に乗り自宅へ連れ帰られてしまう。



もう開始5分で「誘拐」されてしまうのだ。「キミの父親には、秘書から連絡を入れておいた」と、日高はアニメ中で説明を入れているものの、夜道を歩く小学生を車に連れ込むのは、これは誘拐以外何物でもない。ていうか連れ込むんだったら、秘書じゃなくて長屋に上がり込んで、社長自ら一徹を説得するのが筋だろうに。筋???いやこれも筋ではないな・・・。



「誘拐」されたのち、飛雄馬は日高が如何に金持ちなのかを知る描写が続く、あまりに突拍子もなく車に連れこまれたため、車中では飛雄馬の質問が止まらない。それを聞いた日高は「そんなに一気に質問しないでくれよ。俺の頭は『電子計算機』ではないからね」とスカす。「当時は『電卓』という言葉が無かったんだ・・・」と半世紀前の世俗を知るスーモ。そう考えると今の発展ぶりはイカれているのかもしれない。



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高家の家に来た後は、すぐにまた車で出かけようとする日高。すると飛雄馬が振り返り、窓の風景を凝視して「もう一度見とくのさ。大金持ちの暮らしをね。」とちょっと悲しそうな心情をポツリ。それを聞いた日高は「キミがその気になったら、これからずっとここで暮らせるんだぜ?」と、早速口説き落とそうとしていた。



これはちょっと背筋が凍る。半世紀前は、要請ギブスとかちゃぶ台返しばかりに目が行っていたのかもしれないが、21世紀の常識から見れば、日高は明らかな誘拐・ストーカー犯である。こんな口説き、男同士でも大問題だし、寧ろ色々な意味でそっちのほうが問題なのかもしれない。



そしてヨットで海に繰り出す飛雄馬・日高ペア。飛雄馬が小学生ということもあり、人生未経験というのが響いたのか、これが現実の描写だったらもう切断死体として太平洋の藻屑と化していそうな場面である。そこで日高が口説く「キミを育ててみたい。明日から俺の家に住み、学費も払うし、野球選任コーチも付ける」と



まぁ悪くはない提案なのかもしれないが、それを逃げ道のないヨットの上で話をするんだから怖い。あと、頑なに家に住まわせようとするのは何なんだ。それを聞いた飛雄馬の脳裏に一徹が浮かび上がる。当然すぎる描写。学費とコーチを付けるなら、飛雄馬も受け入れたのかもしれないのに。もちろん飛雄馬は断りを入れる。



すると日高は、いかにもうっかりしたような顔をして「キミの家族も僕が引き取ろう」と抜かしてくる。もうサイコパスな愉快犯である。飛雄馬は犯罪者に気に入られてしまった所が、私がこの回を伝説の迷回だと声高に語る理由である。流石の巨人の星も、これまでは犯罪者は出てこなかった。



犯罪とは言っても、ライバルの花形満がスポーツカーを乗り回すくらいだ。しかも9人乗りの。2000ccしか排気量がないスポーツカー「ミツルハナガタ2000」に乗っている花形満は、今となれば可愛さがにじみ出る。当時見ていた両親は「自動車会社の社長なら、学生でも乗れるんだ」と思っていたらしい。もっと世の中を知ってくれ。



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そんな犯罪者からの怖い提案を断った飛雄馬は、決死のダイブで海に入水。そのまま日の出~昼まで岸まで泳ぎ続ける。もう巨人の星じゃなくて「水泳の星」になってしまった。



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岸にたどり着きビショビショな星を見て、不思議がる当時のギャル。水着がダサすぎるが、当時はキレイに見えたのだろうか。そして水浸しの飛雄馬を追いかける日高と、その部下ざっと5人。こんなんもう拉致である。クーデター犯でも追いかけているのかという気合の入りようである。バラエティの文字を抜いたリアル「逃走中」である。



そんな追っ手に追われ、遂に逃げ道が塞がれ囲まれてしまう飛雄馬。万事休すかと思われたが、近くにあった石ころを「右投げ」でぶつけて無事脱出。右でも投げられたんかいと思うし、新巨人の星では、「実は右利き」だった後付け設定を見越したかのような、見事な右投げを披露。死んでも左手に持っている野球ボールは投げないという野球道も見えた。



危機を脱出した飛雄馬は、すかさずトラックをヒッチハイクして難を乗り切る。野球の腕もそうなんだけど、飛雄馬はそもそもがたくましすぎる。こんな人が魔球を1回打たれたくらいで黄昏てしまうのだから人生は分からない。



このヒッチハイクをしたトラックの運ちゃんが、実はこの回の唯一の良心で、追いかけてくるスポーツカー日高に体当たりして、見事田んぼに突き落としてくれる。「こ~いに も~える 胸のね~がいは ひとつ~」と、謎の曲を口ずさみながらの大慈善である。あとで調べたら「乙女の祈り」という歌らしい。ハチマキトラック運ちゃんがそんなん口ずさむな。



家に帰って姉に泣きつく飛雄馬。もう当然すぎる号泣である。100人居たら100人必ず泣くシチュエーションだ。「当たり前だ。ここは飛雄馬の家なんだぞ」と無関心を装う一徹だが、絶対うれしいに決まっている。子煩悩が行き過ぎた故のスパルタ教育ですから。



ここで引き下がる日高かと思いきや、工事現場で「息子の腹いせに親父を思いっきりいじめてやる」と呟く日高。こんなしょぼい人はアニメ中でも中々お目にかかることはない。そもそも一徹をいじめられると思っている見通しの甘さが信じられない。



あんな外見から「ただものではない」オーラをかましているアニメキャラそうは居ないというのに。案の状、日高の姑息な罠を超人的なスキルでスルーする一徹。「子も子だが、親も大概だ」と今更なことを言う日高である。それにしてもずっと突っ込んでいられる。



ここで日高、妙案を思いつく。工事現場の管理者を呼び出し、危険な仕事を一徹に振ろうとした。「それは危険すぎます」と戸惑う管理者に対し「アンタの今月の給料は知らんぞ」とおもっくそなパワハラもしてしまう日高社長。



罪に罪を重ねる最悪なメビウスの輪をぐるぐる回り続ける日高に対し、あんまり乗り気ではないテンションで仕方なく振られた危険な仕事をする一徹だが、それが原因でクレーンが燃料タンクに向かって倒れてしまう。それを偶然駆け付けた飛雄馬が、スパナを接合部になげて、何とかして難を逃れた。



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ここから、壮絶な罪の擦り付け合戦が始まってしまう。管理者は一徹のせいだというし、実際は一徹がクレーンを倒してしまったのだから一徹のせいだとも言える。けど、誰がどう見たって明らかに日高か無理難題を押し付けたから、ブツが倒れてしまったのは明白なので、すぐに日高のせいだということで話が進む。



まぁこのブログで別に取り上げるシーンでもないのだが、巨人の星の特徴として「人に擦り付ける」「人のせいにする」シーンが、ちょっと信じられないくらい多い。どれくらいの頻度かと言うと、1話に1回は何かに擦り付けている。



スポ根を謳っている傍らで「○○が出来ないのは父ちゃんのせいだ」とか全然ある。ここに、当時の世相が反映されている気がしてならない。半世紀前の世相って人のせいとかにするのが当たり前で、もっと精神的には自由に暮らしていたという仮説が自分の中で芽生えている。それくらい、巨人の星は他人に責任を擦り付けている。



雄馬から「こんなことになったのは誰のせいだい!」と突きつけられる日高。それに対し彼は表情一つ変えず、こう言い放った



「誰のせいでもない。クレーンのせいだ」



こうして、最後まで自分に非がないことを貫き続けた、誘拐労災野郎の日高に飛雄馬が野球ボールを投げつけてこの回は終わる。「負けた・・・完全に負けた・・・」と黄昏ながら車を運転する日高だが、事の論点はそこじゃないだろう。



車に子供を連れ込んで、ヨットで養子になろうと勧誘して、逃げた飛雄馬を追い回して、親父に労災を擦り付けようとする。未だかつて、30分でこれだけの悪行をこなした1回っきりのキャラがいただろうか。まさか飛雄馬が、巨人の星をつかむ前に誘拐犯に殺されかけていたなんて。これを知っている人は、まぁ居たとして吉田豪くらいのものだと思っている。



これをたまたま一家団欒で見て(一家団欒で見るな)、家族で笑い転げたことは、我が家特有の語り草になった。あれから、スーモ「帰ったというのに夕飯が出来てないじゃないか。誰のせいだ???」母「誰のせいでもない。クレーンのせいだ」という特有のくだりまで出来てしまった。これで2年は楽しんだ。かなり鮮度を保ったネタであった。



最後、工場をバックに飛雄馬と一徹が遠い風景を眺めながらフェードアウトするけれども、その背景の煙突がまぁスモッグを吐いていること。公害問題のど真ん中って感じである。巨人の星はしっかり歴史をリアルで学べるところもまた乙なのである。



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以上でこの伝説の回のレビューというか紹介文を終了する。あまりにも熱が入ってもう7000字近くまで書いてしまったが、これを機にamazon primeで見るのをお勧めします。dアニメなら440円で見放題だし、虚栄のボールだけ見たければ、110円から借りられるので、気楽に視聴をかませますよ。



もし気に入らなかったら、それは誰のせいでもないです。クレーンのせいです。









<これも是非>
mochan9393.hatenablog.jp



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シーユーアゲイン なにもあげん