インドのピラニア

野球・相撲 時々その他 自由きままに書く インドのピラニアのように

「知っているようで知らなすぎる名選手」 その1 中尾 碩志

プロ野球コロナウイルス蔓延により、残念ながら延期せざるを得なくなってしまった、この2020年



日本アニメーションの傑物 AKIRAの予言はまさかの的中かと感激したのもつかの間、未知のウイルスにより世界中がパニックになるとは。これはAKIRAを越えるSFの匂いである。SFを「サンフランシスコ・ジャイアンツ」の略だと思った方は、MLBの見過ぎだし、「少し不思議」の略だと思った方は、藤子・F・不二雄の見過ぎですね。私は「ノスタル爺」が1番好きなんですけども。



そんなこんなで、MLBにもプロ野球にもありつけなくなったこのご時世。ピンチはチャンスとはよー言うたもので。これを機に一気に昔の野球を学び直すのはいかがでしょうか。



というわけで、以前に金田正一の記事を書いた訳なのですけど、金やんは、プロ野球史に残る文字通り「天皇」的存在。野球ファンからしたら、知っていて当然のビックネームな訳で、知らない場合は張本と一緒に天国から喝を喰らってしまう。張本は死んでいないし、あと15年は生きそうだが。



なので今回は、それより数段落として、知っているようで知らない名選手を随時紹介していきたいなと思い、今回このような記事を書くに至りました。



それでは発表致します。今回紹介する名選手はこちらの方です・・・!!



中尾 碩志(なかお ひろし)選手ですーーーー!!!!!!
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・・・申し訳ないですが、存じ上げないですね~!「日本初のワンポイント投手じゃねーか!!」というツッコミをして頂いた方、ありがとうございます~!てっきり榎本喜八辺りが来ると思ったコアなファンの予想を外すには、さらにコアでないといけないと思いましてね~。早速デビューが「戦前」の名選手を紹介していこうと思いますよ~!!



この中尾投手なんですけど、実は通算勝利数209勝なので、バリバリ名球会に入れる、とんでもない大投手ですね。巨人の生え抜き投手の中でNo.1の勝利数のようです。「入れる」と書いたのは、中尾さんは大正生まれで、資格が無いんですよね。名球会は「昭和生まれ以降でないと入れない」というルールがありますから。さすが「天皇」ですよ。



https://youtu.be/lGR84QgmA9o
(youtubeに投球動画がありましたが、再生数が440回しかありません・・・)


さて、この投手は1939年(昭和14年)デビューの、世間ではノモンハン事件なり双葉山の69連勝に湧く中、栄光の巨人軍のマウンドを踏みしめるわけなんだけれども、中尾さん、瞬く間に同期の打撃の神様川上哲治と共に野球界でザワザワ騒がれるようになる。



それは何故か。今までで見たことが無いとんでもないノーコンだったのだ。



かつて、というか今でも、「ノーコン」と揶揄される投手は一定数存在する。そして概ね球が速かったりする。遅い球のノーコンは、どでかいカーブだけで勝っていたサンフランシスコ・ジャイアンツ時代のバリー・ジトくらいのものだ。



ちゃっかり冒頭のボケに被せたところで、金やんも最近で言えば藤浪もノーコンで通っていた時代もあるが、この中尾はレベルが違う。なにせデビュー年は224イニング投げて、与四球がなんと174個。1イニング1個に近いペースで四球を量産する中尾。そして被安打が153で「四球の数より被安打の数の方が少ない」という珍記録を叩きだしたのだ。



打って出塁するよりも、ただバッターボックスに突っ立っていた方が塁に出られる。そんなマウンドに上がったドカベン岩鬼のような異色投手。



同時期に活躍していたといえば、沢村やスタルヒンといったパワプロくんの記録室でしか見ない選手だが、スタルヒンはこのシーズン458 1/3回を投げながら与四球156個で、スタルヒンの半分も投げていないのに中尾の方が多かった。



では一体沢村はどれ程のもんなんだと、成績をザッと調べてみたら、戦地に行っていて全く登板していなかった。まぁ時代っすかね。*1



まぁ最も怖いのは、この1939年巨人の投手登録人数が、僅か3人しか居ないという事実。高校野球の話ではない。れっきとした職業野球のエピソードである。しかも、そのうちの1人である楠が、捕手と投手のユーティリティという、パワプロなら赤色のネームプレートに青色が混ざるとんでもない起用法をされており、わずか70 2/3回しか投げていない。したがって、このシーズンは実質上投手2人で野球をやっていた訳だ。ちなみに、今の野球の常識は投手13人である。80年の月日で6.5倍になった。



そして実は、投手登録こそされていないが、時々マウンドに上がっていた野手が1人居る。「打撃の神様」こと川上哲治である。人材難が行きすぎて、102 2/3回川上が2刀流で試合に出場しているのだ。防御率2.36となかなかの成績だが、WHIPは1.41と投球にネガティブな面が出ている。そうは言うけど中尾は2.61だから、川上は何故そんなに使われなかったのだろうか?*2



ルーキー年からケンカ投法を見せつけていた中尾だが、その後も別にコントロールが格別に良くなることもなく、毎年100以上の与四球を叩きだしている。制球力が良くなったのは、技巧派に転身した50年代からで、毎年180回~190回投球して四死球が40程度という、いかにも現代な成績を記録している。



というわけで、中尾と言えばやはりノーコン空中殺法なのが分かったところで、いよいよ中尾の代名詞のノーヒットノーラン2回について記そうと思う。



こんなにノーコンで文字数を稼いでおいて、後半にノーヒットノーランを語るのだから、当然普通のノーヒットノーランなわけがなく、1度目は与四球10個・2度目は四球7個死球1個の合計8個という超ド級な荒れ方をしていた。当時20歳でノーヒットノーランをしたというきこえの良い解釈も出来るけども。



当時の巨人の投手陣は、スタルヒンもノーヒッターを1回しているので、沢村が3回・中尾が2回・スタルヒンが1回で短期間で6回も記録しているのだから、戦争がもしなければ、とんでもないローテーションが形成されてたのは間違いない。最もアメリカには1人で7回した投手も居るのだが・・・。*3



輝かしい現役生活を終え、指導者としての道を歩み始めた中尾。川上とは同期の桜のよしみで、V9時代の投手コーチ・2軍監督として辣腕を振るうことになる。長らく名伯楽として名を馳せていたが、「湯口事件」という、ドラ1投手がうつ病になり自殺するという事例が発生。*4これが遠因になったか定かではないが、V9が途切れた74年に指導者からも引退する。



現役時代が古すぎる・指導者時代に黒歴史を作る 以上の理由からか、中尾を語る記事はネット・書籍を見てもあまりに少ない。巨人の星で鬼2軍コーチとしてアニメに出ていたイメージの方が強いかも知れない。



200勝投手の中でも存在感を見せない中尾。同じく古すぎて記事が無い200勝投手、野口二郎もネット検索したが、野口の方が記事が多かった。少し「不自然」なくらい記事が無い中尾。書きながらちょっと怖くなる自分がいた。いや考えすぎなのかもしれない。



このように定期的にコアなプロ野球選手について書いていくので、読者も定期的に観に来てくれると嬉しいです。「知っているようで知らなすぎる名選手」シリーズをどうぞよろしくお願い致します!!!!



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あ、でも寮に謎の幽霊は出るらしいです。









シーユーアゲイン なにもあげん



<これも是非>
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*1:チョコレートプラネットのポテチのネタみたいに言っていると思って

*2:川上は高校時代の投げ込みで肩を壊し、軟投派にモデルチェンジを図っていたため、伸びしろに魅力が無かった。と思われる。

*3:ノーラン・ライアンのこと。彼も負けず劣らずノーコン

*4:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E5%8F%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「動物番長」のヘンテコな世界を語りたい

子供の頃は、「いつまでこんな生活が続くんだ」と6・3・3・4 合計16年続く学校生活を、あまりにも長く冗長なものだと、机に伏しながら退屈に思っていたものだ。

 

 

 

が、そんな生活がいつの間にか終わりの鐘を鳴らし、過去を懐かしむ話をSNSで呟く「オトナ帝国」のような世界観が、スーモの巷にまるで嵐のように吹き付けてくる。そのような生活になっていた。クレヨンしんちゃんとは違い、この生活に嵐を呼ぶような出来事はない。

 

 

 

まぁ嵐は自分で起こすものだとは、高杉晋作が似たようなことをゆーとりますけども、社会人たるもの、やはり仕事で疲れて休日は家でグータラしたいものですよ。ゆとりのある生活、やはり良いですね。納期もなければノルマもない。そんなのんびりした日には、やはりゲームは欠かせないですよね。

 

 

 

ゲームをしていると、ふと仕事中にされた世間話を思い出した。相手は40前半の男性の上司で、9歳の息子がゲームに熱中しているという話をしていた。俺は話を合わせようと「息子さんはどんなゲームやっているんですか?」と聞くと、間髪入れずに「荒野行動」と返した。

 

 

 

その屈託のない返答に隠された、現在のトレンドの進み具合に俺はおののき、大いに驚いてしまった。まだティーンエイジャーにもなっていない、ポコチンに陰毛も精通も経験していない段階から、スマホを持ち歩き、オンラインでシューティングゲームに勤しんでいるなんて。

 

 

 

こんなのをそんな早くから経験していたら、ゆとり世代と常識も知識も物事に対する捉え方もまるで違うではないか。先人より遙かに、もっとクリエイティブに、もっと柔軟で多角的な思考を容易に行えてしまうのだ。2010年代生まれ。その思考能力たるや恐るべしである。

 

 

 

Amazon PrimeNetflixであらゆる過去作を映像で楽しめる今、この時期を子供として暮らしているなんて、めちゃくちゃな僥倖のように思える。ゆとり生まれだと、9歳の頃は通信ケーブルと遊戯王を公園に持って行って、やっと2人でゲームボーイアドバンスを遊べるようになり、アドバンス自体からライトを発していない為、日中は直射日光で画面が何も見えなくなり、せかせか日陰に隠れて遊んでいたというのに。

 

 

 

飽きたら遊戯王を何故か屋外でやって、それにも飽きたら公園でサッカーをする。それが俺の居た地区の定番の遊び方だった。それも今や昔。とんだ笑いぐさになってしまった。

 

 

 

こんなにコンテンツが増大した今では、「3980円は安すぎる」とメイドインワリオの安さに、子供・父兄がみな驚くことも、みんなで楽しんでいたTV・映画・遊び、画一化された常識も、たちまち脳裏から消え去り、ますます「常識が危ない」たけしの挑戦状の謳い文句が、世の中を混乱の渦に巻き込み、社長を殴って人生をリスタートすることになるだろう。というより今その渦のまっただ中に居る。悪いように書いているが、めちゃくちゃ良い事である。

 

 

 

さて、そんなゲーム中興期に生まれている人は、64とかゲームキューブの取っ手を掴み他人の家のリビングを陣取り、なるべく4人で収まるよう5人・6人呼ばないようにしながら、マリオパーティとかスマブラDXで「楽しい~~~」なんて言っていた訳で、今の子供が見たら、所さん以来の「目がテン」になることこの上ない。

 

 

 

そんな世代が「動物番長」なんか見たら「目がテン」ではなく「血がブシューーー」で肉を1枚・2枚とはぎ取られてしまうのではないか。

 

 

 

動物番長

 

 

 

今や、というか20年以上前から任天堂は王者として、日本ゲーム業界を牽引していた訳だけれども、1つだけ当時と今では決定的に違うところがある。

 

 

 

明らかに「万人受け」ではないのだ。それこそ、ゲームキューブ時代がそれの極地ではないだろうか。ゲームキューブが新発売で世に出るときに、最初に出されたゲームが「ルイージマンション」だった。

 

 

 

最初に出すゲームがマリオじゃないというハッチャけっぷりが、売上に良い訳が無く*1、見事にDVD再生も兼ねた怪物・プレステ2の後塵に逸してしまった訳だが、その勇姿はさっしーにはきちんと届いていた。アイドル離れの守備範囲。さすが日本バラエティの象徴である。

 

 

 

 

 

 

まぁ、最初にルイージから始めてしまうんだから、ゲームキューブは個性的なゲームが多く、あまり売上がついてこないものの、一風変わったゲームが生まれ続けていた。ピクミンもそうだし、動物番長こそがそれの代表格と言えるんじゃないだろうか。

 

 

 

まず、唯一無二のグラフィックが、目からがっつり脳天直撃カマしてくるだろう。もうずっとゲームキューブの擬「動物」化というべきか、それが正しいのか分からないが、動物にしてももっとやりようがあっただろう・・・という正方形の奇妙な造形の動物が、テクテク動いていく。というより地面を這っている。(説明書には「名前は本名を入力してみるのがオススメ。ゲームにコクが出ます。」制作者は想像通りのハイセンスな方である。))

 

 

 

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当たり前だが、さっしー動物番長の世界観は褒めていなかった

 

 

 

こんな文字通り裸一貫からスタートするのが、動物番長の特徴の1つ。他の動物と闘って、食事をして大きくなっているけれども、*2体を大きくしていく訳なんだけれども、そりゃドーブツなんだから、でっかくなるには

 

 

 

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喰って

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血、噴き出していかねーぇと

 

 

 

あきませんよね。大自然ですから。そこはリアリティにこだわらないと。もちろん、喰われて飛び出す、得も言われぬ悲鳴サウンド付きだ。「折り紙???」と見紛うような紫の血が吹き出るその姿は、まさに「女の子はこのゲームをやるな」という確固たる取捨選択の表れ。1人用のゲームなので、友達の気の合う女の子と狩り勝負をして、自分が喰われて女の子が泣きじゃくることが無くてラッキー。ルチアーノまで書くとマフィアだが、それだけは幸いである。その泣いてる姿を見て、妙な性癖が発現しなくて良かった。

 

 

 

もちろん「自分が喰われる」時もある。その時のやられ方ときたら、まぁ悲惨な光景なもんで、ゲーム史上最も残酷なのかもしれない。なにせ自分の肉を喰われて肉を裂かれてしまう訳で、まさか文字通り「身ぐるみを剥がされ」てしまう。そこに妥協はない。その肉を取り戻すには、喰った奴を喰い返すしかない。何ならレベルを上げると、相手の頭を喰らうこともある。それが自然の掟であり、動物番長の掟だ。

 

 

 

生々しい世界観の動物番長、「コウビ」という別の意味の生々しさもきちんと残している。そう、このゲームには「子孫を残す」というもう一つ大事な使命がある。

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体育会系の大学生かのような性欲

野生なのがまた説得力を生む、未だかつてない己に最も正直な主人公を操作できる利点がある。利点とは何だろうか?そんな哲学的な視点は、実家に帰って同級生と会った時にするとして、

 

 

 

ボスと闘い、レアな肉を喰った後に「1回」できるようになる。その肉を喰った後に「コウビ場」という風俗みたいな施設に突入する様は、まさに女に飢えたケダモノのオッサン。喰った数が少ないと寄ってくるメスが少ないのがまたリアル。自然界には、いやゲームキューブの動かしすぎて傷だらけになった小さなディスクには、まだ根強いヒエラルキーが垣間見えるのだ。

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まだ主人公がショボいので、メスが1匹しか寄ってこない図。逆に一途。

 そしてコウビした後

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果てる 首だけを残して、果てる

カマキリじゃないんだから。1度のコウビで死んでしまう情けない主人公。子供に主役をバトンタッチをする姿は茂野吾郎のようだが、吾郎は薫と情事を行った後に、気持ちよさそうに口をパカッと開け、シュールな首だけの変わり果てた姿にはならない。なるわけが無い。頭にデットボールなら有るかもしれないが。

 

 

 

自然界に硬球ボールは無いけれど、肉を喰われてメスと果てることがある。それが番長ワールド。これを繰り返して子供がドンドン強くなっていく。肉を1枚づつ増やしていく。

 

 

 

最初はブタとして3節*3まで増やした後、大きなメスに喰われて*4クマに転生する。そのクマで5節まで増やした後、またメスに喰われてトリに転生する。トリの6節になった姿がいわゆる「最強」の姿な訳だけど、トリだからといって全然地上をシャカシャカ走るし、全く飛ばない。何なら走って息切れしまくっている。おまけにクマよりトリが強いわけもない。そこを考えたらおしまいゲーなのが伝われば良い。そんな不思議な世界観がゲームキューブに広がっている。

 

 

 

「肉を揃えて違う形にヘンタイしていく」というコンセプトの元進んでいく動物番長。1通りなら「一獣の王」100通りなら「百獣の王」になり、百獣の王からラスボスに挑めるようになる。なれる形は全150通り。つまり150個の名前があるのだが、またそのネーミングセンスがウィットに富んでいて、例を挙げると、

 

 

 

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何度見てもシシュンキが酷い

この図が分かりやすい。種類によって付く名前にくくりがあり、淡色は「VHS」縛り、淡濃は「下着」濃色は「成長」という感じか。まぁ、そんな感じで他の色も名付けられている事が分かればありがたい。もう今の時代「マキモドシ」なんて言葉、ティーンエイジャーに分かるのだろうか。あのキュルキュル音はゆとり時代までのトマソンになってしまったなぁ。あと、言うまでも無く俺は濃色のメーミングセンスが好き。

 

 

色のついた、淡色ないし濃色の「ニク」を喰い、色を揃えて姿を変えていく。そのゲームシステムは分かった。しかし、「取りたくないニクを喰ってしまった・・・」場合、これにはプレイヤーは悩まされる訳で、色が揃わなくなるから、またイチから動物を喰って行くしかない。けどご安心。そんなことをしなくても「ウンコ」をすれば、入らない色を捨てられる。

 

 

 

TV画面でブリブリウンコを垂れ流す。*5当時はブラウン管のTVだったのに、今の4K時代では更にウンコがくっきりと見えてしまう。技術の進化に伴う功罪がプレイヤーを苦しめる。というより臭わせる。もっとTVが進化したら、本当に臭いまでこちらに届けられてきそうだ。

 

 

 

喰ったり喰われたり、コウビして頭にだけになったり、ついでにウンコしたりまた旨い肉を喰ったりしながら、百獣の王になり雄叫びをあげるのが動物番長である。何ともシビアでユーモラスなゲームだ。スマブラ参戦もちゃんとあり得ないだろう。清々しい姿勢だ。読者はしっかり読めよ。制作陣を少し調べると、そのほかの代表作に「巨人のドシン」が出てくる。予想通りだった。そりゃ作るわ。

 

 

 

最後に、そんな動物番長をこんな風に纏めているブログがあった。

 

 

 

 「動物番長」は、ある意味ですごく現実的なゲームだ。

 

 すべてが四角の組み合わせによってシンプルに表現されているからあまり残酷には見えないが、狩りの時は狩った相手から血が噴出し(血も四角い)、主人公がダメージを受けると頭から血を流したり体がとれたりする。

 

 また、狩り終ったあとは首から上だけが横たわり、コウビの直後には親の死も見取ることになる。
 

 コミカルに描かれているが内容はまさに「野生の王国」であり、テレビなどでよく見かける「弱肉強食」や「自然の摂理」である。
 

 子供には「勧善懲悪」的なゲームをプレイさせるより、もしかしたら「動物番長」を遊ばせた方がいろいろな意味で教育にいいかもしれない。https://game.watch.impress.co.jp/docs/20020308/ban.htm

 このコメントに一言。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけねーだろ。

 

 

 

<これも是非>

 

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シーユーアゲイン なにもあげん。

*1:もちろん、SEGAとか他のゲーム会社から見れば、良い売上数ではあったが

*2:この世界では「動物」を「ドーブツ」と明記している。以後、このブログでも「ドーブツ」と表記していく

*3:肉の数、動物番長の単位は節

*4:もうその説明は長くなるし、面倒なのでプレイ動画を見るべし

*5:画像が見つからなかったが、カラスみたいなウンコを出しています。ついでに湯気も付いてくる

コアフォーvol.6 やります!!!!!!!!

私はですね、平日は普通に働いて、休日に特殊なことをやってますよ。

 

 

 

社会人でお笑いのライブに立ったり、ツイキャスで好きなこと語ったり、小さな劇場借りてまで行ったりしている。

 

 

 

そして今回も会場を借りてライブを行うことにしました!!

 

 

 

それが、「コアフォー」です!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

めちゃくちゃ「!」を羅列したんですけど、兎に角観に来て欲しいもんで、少し恥ずかしながらね、「!」を過度に並べることで、ユーザーの目に止まりやすいテクニック使ってます。電気グルーヴ聞きながら書いてます。感情がめちゃくちゃです。曲に何にも思想がないのが良いところですよね。

 

 

 

もちろん、コアフォーの元ネタは90年代ヤンキースの中心選手4人ですね。ジーター・リベラ・ポサダ・ペティットの4人を指していますよ。これを機に覚えて下さい!!

 

 

 

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コアフォーは「得意分野を持つ人が集まってコア話をする」という趣旨のライブで、これまで5回いづれも大盛況で、笑い声が絶えない盛り上がりライブになっています!!ひいき目なしに!!!!

 

 

 

集まる方々は昆虫好きの芸人・アニメ好き・TVエンタメが好き・雅楽好き女子など、多岐に渡るジャンルの方々をお呼びしました。今回はプロレス好きと尾崎豊好きが集まるソウルが濃い2時間になるかと思います!!語る人は6人居るのに聞き役は1人!!!!聞き役が死ぬかもしれませんので

 

 

 

今回ダメで元々という意気込みでレンタルなんもしない人さんに、オファーを送ってみたんですが、出演OKということで「なんもしない人」として参戦します。話を聞いてはくれますが、基本的になんにもしないです。というよりさせないです。意地でもさせないようにします。

 

 

 

過去どんな話をみなさん喋ってきたかというと

エリック・バーンズという選手が試合中にチャリンコに乗って逃げた話(MLB)

・琴勇輝という力士が、ワザとじゃないか?という位コケる話(相撲)

・昆虫学者のファーブルがファーブル昆虫記を始めた理由(昆虫)

お笑いウルトラクイズで爆破された回数ランキング(エンタメ)

・アニメのキョロちゃんがずっとぶっ飛んでいる話(アニメ)

・返品されたペッパー君はどこに行くのか

・「金田一の事件簿」であった「コノハチョウで死体を隠すトリックは実現可能か」について聞かれて「コノハチョウは天然記念物だからまずは密漁ですね」と返した話

 

 

 

などがありますね~~~。コアやなぁ~~~(すべらんなぁのイントネーションで)

 

 

 

是非3/14(土)18時は新宿fu+で熱いコア話を肴に、ライブ後に居酒屋で余韻に浸っては如何でしょうか?よろしくお願い致します!!!!!!

 

 

 

【ライブ詳細】

『コアフォーvol.6』

日程:3月14日(土) 場所:新宿Fu+801号室

時間:17時40分開場・18時開演

料金:前売1300円・当日1500円

出演:

スーモ(MLB・大相撲)

俺スナ(エンタメ)

FAN(アニメ)

堀川ランプ(生物)

ゲスト:

畑山大魂(プロレス)そると(尾崎豊)

 

聞き役:ゆうだい

 

舞台の上でなんもしない:レンタルなんもしない人

 

このライブに行きたいなと思った方は、スーモにDMか、コアフォー告知アカウントにDMを送って下さい!!前売料金にてご案内致します!!どうぞよろしくお願い致します!!

 

 

 

<これも是非>

 

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【緊急企画】金田正一は如何にして400勝したか辿ってみよう(後編)

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めちゃくちゃ後回しでブログを書いてました。かなりすみません。かんんんんんんなりすみません。1年後に読んでいる人は何のことか分からんけども、後編を書いてみました。どうぞお気楽に400勝するつもりで読んでみて下さい。

 

 

 

【11年目~15年目】

1960年~65年までの金やんは、それまでの10年に比べて、大きく苦心する期間だったと言って良いのではないか。なんてったって1960年は、20勝22敗という52年以来久しぶりの20勝投手の負け越しを記録しているし、5年連続で続けてきた300奪三振も途絶えてしまった。ただ284奪三振なのでとんでもなくスゴいことではあるが・・・。

 

 

 

原因は、どうやら58年のオフに父が急逝した影響でオフに十分な休養が取れなかったらしい。当時の身内の不幸ってそんなに尾を響くものなのか?当時を生きている訳ではないので、今となったら解決できないが、一般社会でも忌引きで1週間だと考えると、それが果たして3年も尾を引く出来事となり得るのか???

 

 

 

自分の中で2つ仮説を挙げていて、1つはこの当時の葬式は大事だったのではないかということ。もう文化人類学の話になってしまい、野球の話ではなくなってしまうが、当時の慣習として、葬式は1週間ではなく、それ以上或いは1ヶ月弱の長期間に渡っていると考えれば、3年響くという話もあり得ない話ではない。

 

 

 

もう一つは、イチローばりの年密スケジュールでオフの治療・トレーニングを遂行していたという仮説である。これは江本との記事で食に関するこだわりがあったので、ここに貼っておきます。

 

 

金田 「野球は走るトレーニングをする。走り込んでも負担にならない食べ物を、まず勉強しなきゃならんのだ。朝はカレーライスなんて宣伝して、そんなバカなこと言ってるヤツいるけど」

 江本 「だははは、いましたね」

 金田 「子どもに朝はカレーじゃないですよ。ワシらは、メニューを緻密に高度に、やってきた。朝起きる時間、練習する時間、内容、すべてをコンピューター以上に、細かくやってきたんだよ」

~(中略)~

江本 「そういう発想が今、ないんです。当時の鍋とか食材、どういう発想だったんですか」

 金田 「ふっふっふ。教育よ。ワシの親は、冷めた料理は絶対に食わせなかったんだよ。熱のある料理しか出さない。ワシは(ロッテで)監督してても、選手には絶対、冷めたもの、食わさんかったからね」

 江本 「そうですか」

 金田 「ワシは昭和26年から、今でいうミネラルウオーターを取り入れておったから。これも母親の教育。昔の親は旅行するとき、水に気をつけろよと言うんです。ミネラルウオーター、布団、鍋、釜、全部、自分でやってきたのよ。給料は全部、食べ物に投入してきたのよ。だから400勝したんだよ」

 江本 「やっぱり、食ですよねえ。肉を食うなとか、アレを食っちゃいかんというのは、ないですよね」

 金田 「格闘技でも、ライオンでも何でも、肉食動物は強いぞ」

 江本 「今の選手も肉、少ないらしいです」

 金田 「まずい肉だから、食わないんだよ。歯が折れるくらい、噛んで食べないといかんから。口に入って、とろけていくような肉だったら、誰だって食べますよ」

 

 

 

江本の記事で役に立つのはこれが初めてなのかもしれないが、相当なこだわりだ。なにせ肉を食わない→とろける肉なら大丈夫 という解決策は斜め上である。確かにここまでこだわる人はそこまで多くないとは思う。あと、江本は野球選手に会っているのは金やんだけで、他は統一感がなさ過ぎるメンバーだった。野球好きなのか?????

 

 

 

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あまりに統一感がない・・・・・・・・・

 

 

この5年間は不調ともいえるシーズンを送っているが、決して投球イニングが少なくなっているわけでもない。そこが本当に怖い。特に62年は47登板と前年より9登板少なくなりながらも、イニング数は330→343 1/3 で増えており、金田への依存度は少なくなるどころか増している。

 

 

 

国鉄の最大の問題点は、金やんへの依存度である。確かに他の名選手も依存をされてきた。俗に言う300勝投手は、成績表を見る限り、多かれ少なかれ依存されている。ただ、それが続くのはあくまで数年。それまでに新たな投手が台頭したり、ローテーション組んだりで、イニング数は減少を辿る。しかし、こと金田正一に関しては別である。

 

 

 

十数年単位で金田の依存度が変わらない。そんな変態チームはこの時の国鉄だけである。350勝投手の米田でも、梶本という250勝投手とコンビを組んでいたので、当時の阪急よりも1投手に頼りきっている。もちろん金田が「天皇」と言われていることも少なからず影響しているとは思う。ただ、十数年そのチームを取り巻く環境がなんら変わらないなんて異常としか言いようがない。

 

 

 

それこそ2005年~19年の巨人なんて、ローズと小久保と清原が中軸で、内海がチームに居づらそうとしていた時から、山口なり坂本の台頭で黄金期を迎え、原監督の謎の外野2人シフトを経て、また原監督がチームを担っているのだから、めちゃくちゃ変わっている。ちょこっと山本モナ - 二岡 の「五反田ラブホお笑い」も挟みつつだ。

 

 

 

監督は金田の在籍中に6人替わっている。でもその6人全てが金田に依存しているのも怖い。監督が替わっているのに、野球が変わっていないのだ。「金田が0点で相手をしのぎつつ、味方が1点獲って勝つ」これだけなのだ。

 

 

 

この5年の金田の成績推移は

 

 

 

勝利数・・・234・20・20・22・30・27 合計353勝

敗戦数・・・183・22・16・17・17・12 合計267敗

奪三振・・・2739・284・262・262・287・231 合計4065個

イニング・・・3279・320 1/3・330 1/3・343 1/3・337・310 合計4920イニング

 

 

 

15年目を終えた時点(1964年)で、勝利数は米田を超え1位。敗戦数は2位。米田は敗戦数がかなり多い。国鉄のチーム事情から考えて、金田はかなり勝率がいいと言える。この時代で同じく弱小球団といえば広島が挙げられるが、そのエースの長谷川良平は、197勝208敗で負け越している訳で、金田が如何に優秀な投手なのかが分かる。

 

 

 

金田はこの年で31歳である。20台でどんだけ働いているんだという働き方をしていた。電通のような高収入ブラック企業、もといブラック公務員である。国鉄だからね。おいうるさいって話ですよ。

 

 

 

奪三振は驚異の4000個越えで、日本人で達成者は金やん以外に居ないし、MLBでも達成者は4人のみである。(結構居た)1位のノーラン・ライアンは5714個らしい。軽く越えてくるな。もしダルビッシュがライアンの記録を超えるとするなら、このままのペースで奪三振を積み上げていけば49歳で達成できるらしい。なのでもう無理な記録である。金やんがこのままのペースで行ってくれたら可能性はあったものの、巨人時代で減速してしまうので流石に無理だった。

 

 

 

意外なのが江夏豊である。シーズン401奪三振というライアンでも届かなかったシーズン記録*1を有していながら、通算奪三振に関しては3000にも届いていない。3000にもってあまり言いたくないが、ちょっと意外である。やはりリリーフ転向が早すぎた。

 

 

 

そして、この年を最後に国鉄を去り、ON率いる巨人に入団することになる。

 

 

 

【16年目~20年目】

1964年のオフ、国鉄のフロントにはなんとも言えない空気が流れていた。金田がB級10年選手の権利*2を行使し、巨人に移籍したものの、昭和中期のべらんべえ社会、そんな円満退団なわけではなく、当時の監督・林義一との確執(誰?????)そして国鉄資本提携したサンケイからさんざん口出しされていたらしく、らしい移籍の仕方をしている。

 

 

 

金田曰く

国鉄とケンカ別れするのではない。どちらかと言えば、僕は身を引いたことになりますかね。国鉄が緊縮財政となった中で、僕の給料は飛び抜けて高い。僕はいては企業として成り立たない。ならば高い給料を出しても企業として成り立つところへ行かなければならんということでしょ。
 その場合、やっぱり在京球団になります。僕は東京に家もあるし、家族もあるから、そうじゃなきゃ成り立たない」

 

 

 

こんなに巨人をにおわす発言も珍しい。当時の国鉄は緊縮財政も図っていたようである。そもそも球団が5億円の球団赤字を出す中で、金田の当時の年俸3000万円はあまりに重荷だったらしい。

 

 

 

しかし、1964年と言えば、漫画「アカギ」でお馴染みの「当時の金額は現在の価格に換算すると当時の10倍」の法則が、丸っきりピッタシ当てはまるそんな世の中。その勘定でもって現代の貨幣価値に換算すると球団赤字が50億で、金田の年俸が3億になってしまう。しかも、球界最高年俸でもないとのこと。*3

 

 

 

こうしてみると分かるとおり、金やんはめちゃくちゃ貰っていないのだ。3億円で言うと丸の年俸が5億だからそりゃゴネたくもなる。14年連続20勝以上で3億は安すぎる。そして国鉄は一体どんな球団経営をしていたんだろうか。国鉄使えば交通費がタダだろうにどうして・・・

 

 

 

こうした訳で晴れて巨人に入団した訳なのだが、2月の春季キャンプでは若手選手との相部屋だったらしい。2年目の渡辺投手との1ヶ月キャンプ生活。天皇との相部屋で精神状態はどうなってしまうのだろうか・・・。ただ、当時はONも相部屋だったようで時代の違いが垣間見える。こんな国民栄誉賞の相部屋があったとは。

 

 

 

練習メニューもとんでもない (以下引用)

しかし、練習だけはカネやん流を貫いた。

藤田元司投手コーチの作成した、投手練習計画では午前中から始動する投手は、最後にピッチングをして約3時間半の練習を終えるが、金田はその後場所を移してトレーニング。

陸上競技場の観客席にあたる坂になった土手をダッシュで30本駆け上がり、今度は柔軟体操。休む間もなく、球場へ戻り、今度は外野ノックに参加。

「カネさん、朝から動きっぱなしだね」。練習好きでは負けないはずの、長嶋も舌を巻いた。

*4

 

 

 

金田のトレーニングは、走りこみで知られており、プロ野球ファンの間でも語り草ではあるけれど、これはとんでもない量である。しかし、ランニングというより短距離ダッシュである。これを相当数やりこんでいる。マラソンをやりこんでいる訳ではなかった。昨今プロ選手が警鐘を鳴らしている、「走り込み不要論」ではあるが、金田も短距離ダッシュを繰り返しているので、当時から長距離のランニングはしていなかった。

 

 

 

国鉄時代とはうって変わり、巨人時代の金やんは決して順風満帆なプロ生活とはいかなかった。まず、野球以外でトラブルに巻き込まれている。

 

 

 

まず、キャンプ中に執拗な脅迫電話に悩まされ、警察が出動する騒ぎに発展している。加えて開幕戦は完投・金田のHRで快勝したものの(???)3連戦目で中日と一悶着を起こして即退場。その後、中日の本拠地にて乱闘相手と握手して和解したものの、帰りのバスで中日ファン500人に囲まれて「金田を出せ、二度と投げられないようにしてやる」とめちゃくちゃな脅迫を受けていた。古き悪き昭和がにじみ出ていた。

 

 

 

そして、国鉄時代から不死身の如く投げていた肘が、巨人時代になると一気に悪化してしまう。1年目の65年から1ヶ月以上の戦線離脱で、ビタミン注射を9日間で43本も刺されたと証言している。*5

 

 

 

流石に健康面にもガタが来た金やん。この年は14年連続20勝が途切れてしまう。わずか11勝しか出来なかった。これはらしくない。20勝はしてもらわないと。常識とは何なのか。そして防御率、驚異の1.84で3度目の最優秀防御率である。なんだこの人は。怪我とは何だったのか。全てがおかしい。

 

 

 

翌66年も肘の痛みに悩まされる。しかも今回は投手の職業病のネズミである。今では内視鏡でメスを入れたらちょちょいのちょいで、恐るるに足らん怪我だが、半世紀前のネズミは治療法が確立されていない「死の病」全治未定の診断を受けていた。*6

 

 

 

ネットサーフィンに長時間浸っていると、とんだおもしろ記事を見つけてしまうこともある。66年 6/13日号に書いてある金やんの肘治療法は、まさしく「サイコ」なものだった。

 一方、左ヒジの故障に苦しむ巨人・金田正一が「ソ連製の秘薬」でカムバックを図っているという、いかにも胡散臭い話もあった。
 これは妊婦の胎盤から採取したエキスを脇腹から注射するというもの。しかも全身麻酔で注入部分を切開してから注射するらしい。
 ソ連の高名な医師が東ドイツから技術導入してつくり上げたもので、値段がつけられぬほど高価。さすがの金田でも手が出ず、スポンサーだった製薬会社が手配してくれたものだという。
 同じ民族、同じ血液型、しかも初産か二度目くらいの健康な妊婦から取らなくてはならず、胎盤探しはかなり時間がかかった。
 そして、ほんとかウソか、これでヒジの痛みは消えたらしい。*7

            ・・・・・・・

 

 

 

絶句したのはさておき、治療が終わって、早速(おそらく)嬉々として多摩川で200球を投げ込む金やん。「この調子ならあと1週間でベンチ入り出来るでしょう」とご満悦な藤やん。もとい藤田投手コーチ。これが20世紀中盤の野球である。マエケンが現代で投げ込みを30球しか投げていないのを見て、不満をべちゃくちゃ垂らすのも逆に分かってしまう。巨人の星でも、第1話の初登場でいきなり300球投げ込む星飛雄馬から始まっているし、これくらいやらないと栄光の巨人ストーリーが始まらないのだ。

 

 

 

神様はやっぱり見ていたのだろうか、こんな倫理観皆無の治療を許すほど慈愛に満ちて居なかったようで、この年(66年)はまさかの4勝で、金やん17年目にして初めて「人間」らしい成績になっていた。

 

 

 

 ただ、「天皇」と呼ばれているだけあって、戦前の考えでは「神様」の扱いだったからか、それはどうだか分からないが、翌67年は16勝5敗 2.28でたやすく沼から這い上がってきた。

 

 

 

V9時代はやはりONと金やん、ないし柴田・土井辺りに注目が集まるが、先発ローテーションも極上だった。特に67年は堀内12勝・金田16勝・渡辺13勝・城之内17勝と4人が二桁と規定投球回を達成している。目を見張るのが、投球イニングの少なさだ。最も投げている城之内でも227イニングで抑えることが出来ていた。かなり現代野球化している。ちなみにパリーグで最もイニングを食った西鉄・池永は335 1/3で、未だに優秀な投手を使い潰す風習はまだ終わっちゃ居ないにも関わらずだ。

 

 

 

翌68年も11勝と二桁勝っているものの、今までよりは神通力という面で弱くなっているようで

 

 

「ワシはこのチームに打たれると、ほんま頭にくるんや。

ほかのチームの五倍くらいシャクにさわる。元国鉄やと思うからいかん、新しいサンケイというチームやと思えばいいと人は言うけど、考えてみい。出てくるやつはみんなワシが昔どついたやつばかりや。

昔はワシとあまりに身分が違い過ぎて、そばにも寄れんかったやつらばかしやないか。そんなやつらにやられるんやで」*8

 

などとコメントしている。ずっと怖いし尖っている。その後記者から「リリーフの方が成功率が高いので転向したらどうか?」と提案されたが、「ワシにリリーフに回れというのか。このワシに」とヤクザみたいな脅しをかましていた。さすが巨人会の会長である。

 

 

 

何はともあれ、その翌年の69年には400勝を無事達成して引退するわけである。実働20年の投手は、今ではあまり珍しいことではないが、プロ野球で実働20年を達成した投手は金田が初めて。半世紀後に30年やってしまう人が出てくるとは想像もつかないが、当時としては実働20年>シーズン30勝・300イニングだったみたいだ。

 

 

 

ちなみにこの金田の400勝は、実のところ達成した当時、あまり騒がれていなかった。いや、「騒ぐことが出来なかった」というべきか。何故なら同時期に「黒い霧事件」が発覚し、一連の八百長騒動で400勝どころではなかったからである。八百長コロナウイルスもハタ迷惑な騒動である。

 

 

 

この5年の金田の成績推移は

 

 

 

勝利数・・・353・11・4・16・11・5 合計400勝

敗戦数・・・267・6・6・5・10・4 合計298敗

奪三振・・・4065・100・58・132・87・48 合計4490個

イニング・・・4920・141 2/3・84 1/3・170・138 1/3・72 1/3 合計イニング5526 2/3

 

 

 

かくして、金田正一は苦節20年かけ、この不滅の金字塔を見事に成し遂げたのである。

 

 

 

【感想】

 

金田さんが逝去されて、すぐまとめて書こうかなと思っていたんですけど、想像以上に手間を取ってしまいました・・・。文字数から分かるとおり、ちょっとした「論文」みたいになってます。それだけ金やんの人生は濃かった。これでもまだ監督時代が入っていないのだから驚き。監督時代のエピソードまでは、流石にこちらのやる気がもたない。

 

 

 

個人的に収穫だったのが、週刊ベースボールが創刊60周年の企画として、58年の創刊号から1日1冊ずつ、定期的に振り返り記事をネットにUPしていることだった。これは当時の生の声を直に聞くことが出来て、ありがたいことこの上無しだった。60周年記念の企画が62年目の今でも連載中なことはさておいて、野球の歴史を学ぶ上では、非常に貴重な記事群である。よかったら是非、みなさんも見ては如何でしょうか???

https://sp.baseball.findfriends.jp/?pid=baseball_weeklybaseball60special#tmore23_2-4

 

 

 

次回からはまた普通に気が赴くまま、記事を書いていこうと思いますが、ひょっとしたら、野村克也の記事も書くかもしれないです。死んだ時に限ってまとめ記事を出す姿勢は、国民栄誉賞の選出みたいで、あまり出し方がよろしくないので、やっぱり気が向いたら書こうと思います。

 

 

 

〈これも是非〉

mochan9393.hatenablog.jp

 

 

mochan9393.hatenablog.jp

 

 

 

 

それではシーユーアゲイン なにもあげん

*1:ライアンは1973年に383個

*2:

プロ入りから10シーズン以上現役選手として同一球団に在籍した者は「自由選手」として表彰され、所属球団を自由に移籍する権利が与えられた。

1952年の改正後は、10シーズン以上現役選手として球団に在籍した者に対しコミッショナーが10年選手に指名した。10年間フランチャイズ・プレイヤーだった「A級」と、単に10年間現役だった「B級」に大別された。A級は「ボーナス受給の権利」と「自由移籍の権利」、2つのうち任意の選択肢を与え、B級は「ボーナス受給の権利」を与えた。また、A・B級双方とも引退試合の主催権利が与えられた。再取得は3年後。

*3:最高年俸は320勝投手の阪神・小山である。

*4:https://www.sponichi.co.jp/baseball/yomimono/professional_bbd0802/kiji/K20080124Z00002040.html

*5:https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20190114-01 

*6:https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20190307-01

*7:https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-201903314-02

*8:https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=097-20190818-01

俺は豪栄道の何も知っていなかった

令和2年になり、はや1ヶ月。2回目の東京オリンピックが間近になっていく中で、日々伝統を貫き、時代錯誤と戦っているスポーツがある。大相撲だ。

 

 

 

中学1年生から大相撲というものを真剣に見始めて、もう15年が経つ。つまり、人生を振り返ってみたとしたら、「大相撲を見ていない期間」より「大相撲を見ている期間」の方が長いということになる。もうずいぶんNHK様に寄付と関心を寄せてしまったという訳だ。

 

 

 

15年も見ていると、その力士が幕内で凌ぎを削っている姿もそうなのだが、十両にのし上がってきたときの初々しい姿だったり、幕下から上がれず苦闘する姿とかもしっかりと目に焼き付けている。おそらくそれの最初の力士が「沢井」だったのではないだろうか。

 

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当時「澤井」「影山」と言えば、コアな相撲ファンや学生相撲界隈に一目も二目も置かれた存在だった。後に「豪栄道」と「栃煌山」に名を変えた両力士は、数多の勝負を幕内で繰り広げることとなる。

 

 

 

澤井といえば、今でも語り草になっている取組がある。「澤井」とあえて本名を使ったのは訳がある。それはアマチュア時代の出来事だからだ。全日本相撲選手権、遠藤や御嶽海など、後の三役・人気力士が繰り広げた歴史ある大会。大学生力士・社会人力士が大勢参加するその大会に、沢井は高校生ながらエントリー。その結果全国3位というとんでもない勝ちっぷりを見せつけた。

 

 

 

その中で語り継がれるのが、澤井ー吐合戦である。澤井は高校生横綱ではあるが、吐合はその上の大学生横綱。つまり遠藤や御嶽海、古くは朝潮武双山などと同じタイトルを引っさげての参加だった。大学4年と高校3年のトップ同士の勝負。勝敗は当然ながら吐合に有利だった。はずだったのだが・・・

 

 

 

その勝負は澤井に軍配が上がり、未だかつて無い、高校生横綱>大学生横綱という力関係を相撲界に知らしめたのだ。しかも2連勝。この瞬間澤井の並外れた才能が明らかになった。

 

 

 

自分が豪栄道の存在を知ったのは、平成19年の9月場所で豪栄道の新入幕だった。11勝4敗という星取もさることながら、11日目までは10勝1敗の快進撃を続けていたところに安馬ですよ。元安馬・現日馬富士・いや途中日馬富士・現ダワーニャミーン・ビャンバドルジさん。今はモンゴルで実業家のこの人との戦いはスゴかった。

 

 

 

桁違いな安馬の立合の鋭さからの送り吊り落としで決着。その10秒弱の取組に豪栄道も数多な対策を取りまくっているのも、映像を見ればなんとなく分かる。この濃密な取組は好角家初心者のスーモにとってはかなり衝撃的だった。それと中日の旭天鵬戦もいい。左四つがっぷりに組まれて圧倒的不利な状態でも、旭天鵬を下せる力量は当時でも非凡だった。

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=LmlGa4RaFOs

 

 

 

そこからの3年弱、ほぼ幕内上位で同学年の稀勢の里栃煌山と共に、当時の大相撲界を背負っていたわけだが、平成22年の7月場所に大トラブルに見舞われる。野球賭博である。

 

 

 

その翌年の八百長問題もあったが、野球賭博の衝撃もかなり大きかった。連日ワイドショーで取り上げられるし、時代柄、坂上忍ではなくみのもんたが、朝ズバで糾弾されるのを尻目に高校に行くという最悪通勤をする羽目になってしまった。「なんで相撲みているだけでこんな目に・・・」なんて思いながらの満員電車も辛かったが、豪栄道もかなり苦労したようだ。

 

 

 

FLASHだから鵜呑みには出来ないけれど、一説には1回の賭場に500万円の負けを叩きだしていたという豪栄道。この事件で2人の天才が被害を受けてしまったと思っている。1人は琴光喜。彼の相撲は正に天才の取り口と言っても過言ではなかったと思う。その大関がこの事件で角界から追われてしまったのだから、ファンとしてもめちゃくちゃ無念だった。しかし、豪栄道までそうはならなくて一安心もした。バクチで力士生命が絶たれてしまうということが無くて良かった。

 

 

 

兎にも角にも豪栄道角界に残れた訳だけども、それから先も様々なものと闘っていた。やはり自分の中で最も印象に残るシーンは、関脇時代の豪栄道だろうか。

 

 

 

関脇時代の豪栄道は、そりゃもう「大関」と言っても良かった。なぜなら、面白いように豪栄道大関を食っていたからである。琴欧洲琴奨菊などの佐渡ヶ嶽勢も稀勢の里も、この1番に勝てば・・・という勝負で豪栄道が止めにかかる。当時は日本人優勝が久しく出ていなかった時期もあり、千秋楽豪栄道に負けて優勝・大関昇進が絶たれる場面がかなりあった。

 

 

 

しかし、めちゃくちゃ強いのに、どうしてか大関に上がれるほどの勝ち星は挙げられなかった。*1それが豪栄道特有の引き癖にあった。

 

 

 

この当時から豪栄道と言えば「引き癖」だった。それも、かなりまともな引き。苦し紛れなのが透けて見えるような引きだった。そして不利になってからすぐの「首投げ」も問題の癖だった。首投げは、相撲の歴史から見ても安芸乃島が、首投げの癖で大関昇進を逃したとも言われている。その癖がありながらも大関を5年守り通せた豪栄道は、そういう意味でも天才と言っていいのではないだろうか。

 

 

 

大関昇進を叶える為には、その基準が高すぎて1つの黒星が命取りになってしまう。8-7を続けるのなら別にそのままでも良いかもしれないが、2桁勝利を目指す身分となると、おいそれとはいかなくなってしまう。押されると反射的に引いてしまう「引き癖」と、まだ何とかなる場面なのに、起死回生を期す技「首投げ」をすぐに打ってしまう癖が、豪栄道の相撲に潜む弱点だった。

 

 

 

・・・とまぁ、相撲雑誌に書かれるとしたらこのような感じだが、大関にもなっている力士に「悪癖が直らずに大成できなかった」なんて書きたくない。そう書いてしまう所が相撲雑誌のキツいところ。「何故横綱ではなく大関止まりなのか」で判断してしまう。それに豪栄道がそれを直さずそのままにした訳ないのだから。埼玉栄の相撲部員なら誰もが憧れる力士。貴景勝豪栄道の胸を借りて成長してきたのだ。

 

 

 

ネットを飛び交う様々なニュースと照らし合わせると、やはり度重なる怪我に悩まされてきたらしい。引退した場所は靱帯損傷が酷く、「深刻さが1・2・3としたら3。手術のレベル」という記事があった。手術をすると全治1年になってしまうので行わなかったらしい。もっと酷い時は肋骨が折れているのに「蚊に刺された」と言っていたとのこと。*2

 

 

 

確かに引退した場所の豪栄道は、急場凌ぎも良いとこだった。そういえば体があんなにタプタプした豪栄道も見たことは無かったな。当たり前だが、全治1年の重傷を負っている身で、満足な稽古が出来るはずも無い。立合すぐに右四つの十分、出足が生きていても、一気に御嶽海を土俵外に出すことが出来ないのを見るのは辛かった。

「かつて出来ていた事が出来ない」引退直前の力士のあるあるである。

右上手を取っているのに切られてしまう魁皇、出足良くても相手が1歩も下がらない千代大海を見てきた経験がある。

 

 

 

「貫いた信念はやせ我慢」と引退会見で答える豪栄道を見て、俺は改めて「相撲を見たところで、何もその本人のことを分かっちゃいないんだな」と痛感させられた。相次ぐ悪癖と大関になって満足できる成績を残せていない時点で、「相撲に真剣に向き合っていない」「自分の弱点を直そうとしない」と早合点していた。

 

 

 

力士になっている時点で、みんな相応の覚悟を持ち、とんでもない熱量で相撲に取り組んでいるのである。「飛行機に乗せてあげるから」という理由で千代の富士は入門したが、今や御嶽海が公務員or力士で悩んだくらいなのだ。どの力士にも現実は見えているし、それを踏まえて入門しているのだから、それ相応の覚悟を持って稽古に打ち込んでいるのだ。

 

 

 

それらを背景に見る全勝優勝は、また違った視点で見られていいものである。稀勢の里琴奨菊も6回優勝している鶴竜もしたことがない偉業でもある。改めて見ると13日目の日馬富士戦で、「悪癖」と言われた首投げで横綱を裏返しにしているのは、何かの因縁なのかもしれない。

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=YRW-1iq7MGo

 

 

 

最後に、豪栄道の師匠の境川親方とは長年の付き合いがある舞の海さんが、とある記事でこんなことを言っていた。

 

 

 

 「親方の性格はカラッとしていて、常に“やせ我慢”(笑)。実は、相撲が始まると情緒不安定になるんです。『相撲を取るのは力士なのに、親方がそんなに一喜一憂してどうするんですか』と私が言うほどです。弟子たちの成績が悪いとすごく落ち込むけれど、それは周りには出さない。 厳しさと愛情の両方が強い親方なんです。境川部屋の強さの秘密は、そこにあると思うんですよ」

 

 

 

奇しくも親方と同じことを口にしていた豪栄道。いや、引退したので武隈親方になってしまったが、親方として、親父が遂に成し遂げられなかった(まだ可能性はあるが)横綱を輩出することが夢だという。四十路になったらまたNHKで見られるといいな。

 

 

ステロイドが駄目なら スピットボールも駄目だろ

2020年のアメリカ野球殿堂表彰者が発表された。

 

 

今年の注目と言ったらやはりデレク・ジーターになる。ていうか引退したのもう5年前なんかい。松井秀喜も8年前である。




いつの間にか俺が青春を謳歌した野球は、遠い昔の話になり、「古き良き時代」と令和生まれにカテゴライズされることだろう。子供の時に高橋慶彦を知らなくて、カープ女子の母親に驚かれたあの日のように。

 

 

 

もちろん、当然のようにデレク・ジーターは殿堂入りに選ばれて、焦点は「マリアノ・リベラ以来の満票選出」に移ったが、残念ながら1票逃してしまい満票とはならなかった。




得票率99.7%は野手最高投票率とのこと。しかし、何故か元ソフトバンクのペニーが1票獲得しており、アメリカのtwitterのトレンドに入っていた。日米でなにかと話題に上がる選手である。

 

 

 

さて、もうひとつ毎年のように話題にのぼる議題がある。その中心に居るのは毎回やはりロジャー・クレメンスバリー・ボンズである。

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2000年代初頭の巨大な2本のバベルの塔。どちらも圧倒的な成績を残し続けた。片や350勝・片や歴代本塁打記録保持者である。しかし、双方ともステロイドの使用が確実視されており、毎回殿堂入りを逃し続けている。

 

 

 

ステロイドの使用はもちろんゴリゴリに悪いことだし、クリーンでずっと勝負し続けている、それこそケン・グリフィーjrないしデレク・ジーターは、ずっと馬鹿正直に見えて損をしているように思える。




あと、ただ単純に健康にごっつ悪い。80年代のステロイド全盛時代の最速スプリンターのジョイナーは、それが祟って早逝しているし、おまけに32年も女子の世界記録として君臨し続けている。こんなに恥ずかしいこともない。他の人も肉薄すらしていないのも、ステロイド使用の説得力を高めている。

 

 

 

俺がアメリカ殿堂の件で毎回思うのは、ステロイドのこともそうだけど、それとは別の「反則」についてである。MLBで昔から行われているスピットボールである。

 

 

 

スピットボールとは、ボールの表面に紙やすり等であえて傷を付けて、投げた際に発生する空気抵抗を不自然にすることで、通常では起こりえない変化をつける反則投球である。

 

 

 

このスピットボール、100年以上前から定期的に浮上している問題であり、そんな太古の反則かと思いきや、去年の菊池雄星の松ヤニもそれに当たる。

(反則しても成績残せないのはちょっとかっこ悪いぞ)




これの使い手で有名なのが、50年代のヤンキースのエース ホワイティ・フォードや300勝投手のゲイロード・ペリーなど枚挙に暇がない。いずれも殿堂入りしているし、自伝ないし記事で「自分はそれの使い手だ」とバラしている。

 

 

 

いや、なんで選ばれてるんだよ。

 

 

 

ステロイドもスピットボールも同じ「反則」なんだから、スピットボールの使い手が選ばれている以上、ストロイド使用者も殿堂入りすべきというのが私の意見である。




もしも、ステロイド使用者が選考期限の15年経っても選ばれていないというのなら、同じく反則しているスピットボーラーも殿堂から外さなければ筋が通らなければないか。そして永久に讃えるというコンセプトで通っているのだから尚更そうだ。




 「反則していながら突き抜けていない」というのも、ちょっとかっこ悪い。確かにホワイティ・フォードもゲイロード・ペリーも殿堂に入っている訳だから、かなりの成績を残しているものの、350勝もサイヤング7回もHR記録も残していない。




同じく突き抜けていないから選ばれていないであろう マグアイアやソーサはあっという間にフェードアウトしているように、その辺の公平性は整えて欲しいと思うのは俺だけなのか。




そういえば、最近巷を賑わせている「サイン盗み」という反則にしてもそうである。アストロズレッドソックスの選手は、このブログの通り、筋を通せば殿堂に選ばれる資格は無いってことになる。




バーランダーないしコールが不世出の本格派ってことは、今衛星放送をかじりついているmlbファンが一番把握しているのだ。特にバーランダーは相応しい成績を残し続けている。そのバーランダーに * のマークなんて最も付けたくないのだ。




だからこそこれからの野球はクリーンになって欲しい。それこそステロイドだけでなく、あらゆる面から膿を出しきって欲しい。相撲だけ膿を取り除き続けているのも、それはそれで「なんでだよ」とも思ってる。




ペニーに大事な1票投じるくらいなら、殿堂入りの公平性についても、是非バチバチ議論して欲しいものだ。日本もアメリカも、野球に関しては問題が山積みである。どちらも今の人気にあぐらを掻かずに、より面白くなって欲しい。そう願うファンでした。









シーユーアゲイン なにもあげん


オフシーズンに獲得した新外国人の2020年を占う

2019年、今季も終わりオフシーズンに突入した。



あっという間である。かつてはシーズン終わるまでなげぃと思っていたのに、この頃はちゃんちゃら出勤してたらいつの間にかシーズンが終わっていた。昔はパワプロ君も1年に2回出していたというのに、この頃は2年に1回なのもまぁ時代っすかね。



MLBを観始めて8年目に突入したこともあり、MLB時代を知っている選手も大分増えてきた。ビシエドやらロメロやらロペスやら、結構BS越しに目にしてきた選手が、なんの因果か日本の球場にひょっこり立っているのだから不思議である。



というわけで、MLB当時を知っている選手達をここで簡単に紹介してみようと思います。獲得評価とおおざっぱで当てにされたら困るけど成功確率も載せてみました。当たるも八卦当たらぬも八卦なので、どうか優しい目で観てください。



巨人:ヘラルド・パーラ
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我がプロ野球が誇る大本営読売ジャイアンツがまたしても大本営発表かましてきた。戦前とは異なりこれは事実らしい。今季のWS覇者ナショナルズの一員である男が、来季から東京ドームを駆け回ることとなる。



「ベイビーシャーク」と呼ばれるパフォーマンスを開発して今季のMLBを湧かせてきた男。パーラは今季でプロ生活12年目を迎えたベテランでもある。MLB昇格したのが20歳の若さで*1、これで10年以上生き残っているのだからスーパーエリートである。



そんな人が何ゆえNPBの門を叩いたのか。それはひとえに、ここ数年アメリカ球界を揺るがす「FA大寒波」である。海の向こうでは、立て続けにFA後の大型契約が振るわず、数億数十億規模の大損害を叩き出しており、この煽りを受け、30過ぎの選手の契約が全く決まらないという異常事態が起こっている。



パーラとて例外ではなく、ここ2年間は何れもマイナー契約であり、加えてバレンタインデーに就活を終えている。今年で3年連続の就活。巨人はこの間隙を上手く付いた。今年は11月で所属も出来るし、2億貰えたら家族も安心させられる。差し引き約3ヶ月、FA先を考えずに野球の練習に打ち込めるのは大きいと思われる。WIN-WINの契約ではないだろうか。



【どういう選手???】
打撃はキャリアを通じて早打ち。ここ数年改善されてはいるが、未だに辛抱強く球の見極めを心掛けるタイプではない。その分だけコンタクト能力も高く、MLBの中でも三振で終わるのは珍しい。パワーにはあまり秀でていなく、打球速度はMLB平均を大きく下回っている。得意にしているコースも無いが、逆に苦手にしているコースもない。青木のMLB時代に似ているが、青木より選球眼では劣っている。



パーラといえば、やはり堅守であり剛肩である。全盛期はイチローと張り合う(或いは上回る)と言われたバカ肩はオンリーワンの魅力。MLB見たての頃は世界で3本の指に入るキャノンっぷりを発揮。もう2本はもう既に引退という悲しみ。それに比べ、パーラはかなりタフである。守備指標は概ね+評価で、守備で足を引っ張ることはまずないと思われる。ゴールドグラブも2度受賞している。



来季の成績予想は.280~.300 10HR~15HRで中距離ヒッターとして35二塁打以上あたりが現実的。LFのゲレーロの席が空いた今、レフトの穴埋めには持ってこいの選手。またほぼ全てのシーズンで100試合以上出場と4000打数以上経験している。まさにトップレベルの選手といえる。



パーラに期待したいのは、成績以上にメンタリティも大きいだろう。WS制覇のチームに在籍して、翌年からNPBで働くという例が、一体いくつあっただろうか。この契約には、巨人の日本一奪還の意味もおそらく込められている。かれこれ最後の日本一から7年離れている。セ・パの実力差は想像以上に大きい。これを埋められるメンタリティを植え付けられるか注目である。



【総合評価】A 【成功確率】70%



阪神ジャスティン・ボーア
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ロサリオ・グリーンウェル・メンチなど、ことネタ外国人の宝庫でもあり、日本一道頓堀ダイブを30年以上待ち望む、西の猛虎も黙ってはいない。今季も中々の大物を釣り上げた。エンゼルスから大谷の同僚でもあるボーアを早々と釣り上げた。


【どんな選手???】
今季の新外国人史上でも1・2を争う長距離打者。だが、パーラとは異なりMLBデビューは26歳と遅咲き。そもそも、カブスの25巡目・770番目に指名された生粋の雑草である。



20HR以上・OPS.800以上を3回もマークしており、左方向にも大きい打球を飛ばすことができる。また、キャリアの大半を過ごしたマーリンズは、30球団で最も本塁打が出ない球場として有名であり、そこを本拠地に構えての20HR以上は想像以上に価値がある。ちなみにそこで59HR放った同僚(もちろんジャンカルロ・スタントンのことである))は300億以上の契約をもらっていた。



NPBに来る外国人は得てしてキズがつきものだが、ボーアの傷はかなり多くて深い。まず、左投手はほとんど打てない。ここ2年は右投手にのみ起用されていて、左投手時の打率はいずれも1割台に沈んでいる。右投手と左投手で、打順を変えることを視野に入れなくてはならない。選球目には秀でていて、打席ではかなり辛抱強く待てるものの、今年の打率.172ではさすがにカバーしきれない。



打撃ではまだしも、守備は「道路工事用のコーンの方が広い守備範囲」と記者から酷評されてしまった。グラブ捌きは下手ではないものの、流石に120kg超の体重で機敏の動きは期待できないかも。というより、ホームベースから1塁までの到達タイムが、平均4.82という初芝を彷彿とさせるかのような鈍足っぷりである。守備防御点もおおむね毎年マイナスになっている。また、両足共に爆弾持ちで、何度か長期離脱も経験している。



擁護できるポイントも勿論ある。2019年はMLBでは不振だったが、AAAでは打率.316/出塁率.441/OPS1.104と野球無双している。まさにコーエー状態。そしてMLBでのBABIP*2が.196とかなり不運に泣いた。打球角度や打球速度はMLB平均よりかなり良く、コンタクトさえ出来れば、打球の質に関しては問題ない。baseball referenceによると、2020年のMLB成績予想は.237 16HR OPS.780と持ち直す予想が出ている。ましてやNPBなら尚持ち直す期待も持てる。



上手くいけば、打率2割後半30HR以上が期待できる選手。まずは150~200打席様子を見て、起用法を考えてもらいたい。



【総合評価】B 【成功確率】60%



オリックス:アダム・ジョーンズ

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伝説のWBCでのHRキャッチ このプレーで一気にアメリカの優勝をたぐり寄せた


MLBファン誰もが驚く移籍だった。10年代も大きな見所を見せられないままペナントを終わってばかりいた、パのお笑い担当いやお笑いにもならない注目度のオリックスが、銀行をバックにした潤沢で唯一の長所の資金力で、通算282HR・1939安打というNPB史上5指に入る超大物を捕まえた。



MLBでAJと言えば、アンドリュー・ジョーンズとアダム・ジョーンズだったのだが、まさか双方とも太平洋を渡ってくるとは。特にアダム・ジョーンズは、2年前に年俸17億円以上*3を貰っていたオリオールズの看板選手だった。そして、元々はマリナーズの有望株だった。マリナーズは野球ファンが気づかない所でも着実にミスっているのだ。



そんな名選手にも思わぬ危機が訪れる。前述した「FA大寒波」である。そこそこの成績を残して18年FA市場に出た彼に待ち受けていたのは、1年3億円というとんでもない低評価だった。一気に14億ダウン。しかも雇用は1年のみ。おそらく税金で19年シーズンは大赤字だっただろう。その間隙をオリックスは突いた。複数年契約と2年8億円を用意し、見事アダム・ジョーンズをかっさらってみせた。



【どんな選手???】
典型的な「オールドスクール型」の選手。打撃は極度の早打ちで、かなりのローボールヒッター。キャリアを通じて出塁率が.340を越えたことがない。通算出塁率は.317と名選手としてフィルターを通すとかなり低い。毎年のように四球率はMLB下位5%に食い込んでしまう。
その代わり、打率は計ったかのように.280に乗せる選手。HRは20本後半を毎年記録する。



アダム・ジョーンズの守備は、MLBで再三に渡って議題に持ち上がることで有名だった。ゴールドグラブを4度記録した名手なのに、守備防御点は毎年マイナスで「ゴールドグラブを正確に選出できていないのでは?」と、セイバーメトリクスに造詣の深い記者から苦情を呈されていた。しかし、選手間の評価は全くの逆で「センターにジョーンズが居れば安心だ」と常に高評価だった。



ジョーンズの守備は全くムダが無い。打球落下地点に真っ直ぐ向かうし、機械の如く数度目を切り、出来るだけダイビングやフェンスに激突するようなプレイはしない。しかし、逆にそれがアダになり打球反応とその後の加速が遅く、守備範囲の狭さが露呈したのだ。



全く逆の選手にバイロン・バクストンという選手が居る。彼は全ての打球を危なっかしく捕る。3塁打時の3塁到達タイム10.5というオリンピック級の韋駄天を持つ彼は、普通の選手では追いつけない打球を、目も切らずにフェンスに激突しながら取る。(最短距離は取っているらしい)危なっかしい守備故に、ジョーンズよりも遙かに守備防御点は良いのだが、毎年長期離脱をしてしまう。体の負担が大きすぎるのだ。



ジョーンズに故障離脱という文字はない。なんと最後の故障離脱は2009年というタフさだ。毎年150試合前後出場し続けてきた鉄人である。無理なく安全運転をし続けるのがジョーンズのスタイル。アメリカの坂本勇人である。もう人種から違うが・・・



指標の進化によって、ジョーンズは最もそのあおりを受けた選手の1人である。故に14億マイナスという憂き目に遭ってしまった訳だが、逆を言えば、33歳シーズン終了時点で1929安打というスーパーエリートでもある。こんなメジャーリーガーは滅多にお目にかかれるものではない。故障離脱の可能性も薄いので、個人的には最高の指名と言っていい。センターで守らすには範囲が狭いので、とりあえずライトでプレーさせたい。



【総合評価】A+ 【成功確率】85%



以上で、今回の新外国人の査定を終了したいと思う。また、新外国人が入り次第、適宜更新とDeのオースティンや、ヤクルトのエスコバーの紹介もしたいので、引き続き何卒よろしくお願い致します!!



〈これも是非〉
mochan9393.hatenablog.jp

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シーユーアゲイン なにもあげん

*1:MLB初昇格の平均年齢は27歳

*2:本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合。年代によって差はあるが、約.300前後を推移

*3:このブログでは、分かりやすいように1ドル100円で換算しています