インドのピラニア

野球・相撲 時々その他 自由きままに書く インドのピラニアのように

アメリカのドラフトは、大学生中心で獲るみたいですよ

日本シリーズ前、とうとうあれが始まってしまうらしい。

 

 

10/25、全国の野球好き達が固唾を飲んで見守るドラフト会議である。これまで数多の名場面と、指名されて喜ぶ関係者席とチームのファン。そして、もう250回は見て、もう食傷気味すぎるKKコンビの後味の悪さを、また復習する時期が始まってしまう。

 

 

この2018年は、良くも悪くも大阪桐蔭という年だった。「何が起こるか分からない」高校野球で「何も起こさせなかった」この大阪の「巨人」は100回記念大会を迎えた甲子園に、また1つ新たな花を添えた。それを支えた大黒柱、根尾・藤原は競合確実の金の卵であり、エースの柿木も早い内に消えてしまうだろう。

 

 

学生の頃、俺はマブダチと期末テストが終わったその足で、サイゼリヤ週刊ベースボール片手に、指名はあーでもないこーでもないと、期末テストのあの倦怠感はどこへ行ってしまったんだという、秋風を猛暑に変えるのかという熱量で演説していた。演説相手は、もちろんマブダチと店に飾ってある天使である。

 

 

しかし、そのマブダチは中学生と現在では、「指名すべき」選手のタイプが全く違う。中学生の頃は、やれ高校生を獲れ、競合覚悟で獲るべきと言っていたが、現在は「やはり大学生の野手だろう」とあくまで大学生だ。去年も「清宮は打撃が出来ても、守備走塁が不安だから」と1巡目指名を疑問視していた。

 

 

実際は7球団も競合したわけだが、何故ダチはそのような発言をしたのだろうか。

 

 

ここで、野球に詳しい方々はお気づきになるかもしれない。

 

 

彼は「マネーボール」を読んでいるのだ。あの野球の趨勢を一気に変えたバイブル「マネーボール」を

 

 

2002年の海の向こうアメリカ、10月ではなく6月に行われたドラフト会議は、色々な意味で「異常」であった。

 

 

その年のアスレチックスは何故か1巡目の指名権を8つ持っていて(8つ!?!?)そして、その全てで大学生を指名したのだ。

 

 

最も、この指名が手放しで賞賛されるものでは無かった。実際2002年のドラフトはここ10年でも類を見ない大成功ドラフトで、全体6位の天才変人ザック・グレインキー(現役・通算187勝)を始め、同7位のプリンス・フィルダー(史上最年少の50HR達成者)17位のコール・ハメルズ(現役・通算156勝)等を生み出している。

 

 

そして、プリンス・フィルダーの指名に、アスレチックスGM ビリー・ビーンは「フィルダーが救いの神になるかもしれない」と、指名した球団を軽蔑した勇み足もあったが、ちゃっかりニック・スウィシャー(引退・通算245HR)や、ジョー・ブランドン(引退・通算101勝)を獲得し、結局大成功のドラフトとなった。

 

 

この年のビーンの「大成功かつ大失敗(?)」なドラフトを境に、MLBのドラフトは全体的に大学生を獲る方向性にシフトするようになる。2012年・13年は共に過去30年前後で、それぞれ2・3番目に大学生が多かったようだ。その大学生の中にアーロン・ジャッジ(史上初、ルーキーで50HR越え)も含まれている訳である。

 

 

まぁここ数年は、また高卒の素材型も多いのは確かで、全体1位に高卒の有名選手を獲ることも増えてきた。が、アメリカのドラフトの歴史において、「高卒の右腕」が1位を獲ったことは無いらしい。高卒左腕とて3回のみで、その3人全て失敗している。

 

 

それも、MLBで1試合とか、そもそもメジャーに上がれなかったとかそのレベルの失敗である。ファンなら記憶に新しい、最近の高卒左腕全体1位のエイケンも、現在はマイナーで格闘中で、風の噂だが、トミージョン手術後、もう150km出ないという話もチラホラ飛んでくる。

 

 

確かに現在のメジャーリーグにおいて、大学卒のエースは多い。実際に現役で最も通算勝星が多いのはジャスティン・バーランダー(通算204勝)だし、他にもクルーバー(サイヤング2度)・シャーザー(サイヤング3度)ら、異論を挟む余地のないエース達が大学卒である。勿論打者でも、先述のジャッジやブライアント(一昨年のMVP)等、上げていたらキリが無い。

 

 

また、マネーボールでは、「過去のドラフト結果から、高卒の投手がメジャーに昇格できる確率は、大卒選手に比べて1/4しかない」との統計結果も出ている。この情報を知ってか知らずか、カブスはチーム再建に野手ばかりを集め、2016年に108年ぶりのワールドシリーズの優勝を成し遂げた。投手を何故獲らなかったのかというと、「肘・肩手術など大きな怪我のリスクが大きい」からだ。

 

 

ここまで異国のドラフト事情を、嫌みったらしく書いてしまった訳だが、要は「そこまで高卒に拘んでも、スケールと確実性の両面がある大学生も居るんだから、大卒もっと獲っても、良いんじゃないの~?」ってのを言いたかったのだ。

 

 

実際、今のプロ野球を支えているプレーヤーで、大卒の選手は数知れない。柳田(広島経済大学)がまずそうじゃないか。今年HR王の山川(富士大学)・秋山(八戸大学)もそう、宮崎(日本文理大学)もそう。て言うか「どこそれ???」な所ばかりじゃないか。有名な大学まで広げたら、青木(早稲田大学)・阿部(中央大学)・菅野(東海大学)・新井(駒沢大学)まで入ってしまう。

 

 

つまり、「高校で大きく育った選手も、勿論居る」が、「大卒だって大きく育ってる選手、わんさか居るんだよ」という事である。従って俺の持論は、「数年後の為に高卒の素材型を獲ろう」という考えは、あまり喜ばしい事ではないのだ。「大卒でも良いからバシバシ素質ある選手から行こう」が俺の考えである。(偉そうだな・・・)

 

 

て言うか、秋山見に八戸の大学、山川を見に富士大学まで足を運んでいる西武のスタッフには本当に頭があがらないな。他の球団は西武ほど足を動かしているのだろうか。西武は「ドラフト巧者」と言われる事も多いが、そりゃそうである。わざわざ青森の八戸まで、車を飛ばす経費と猛吹雪でも向かう情熱が他球団にあったら、逆にちょっと怖いな・・・。

 

 

そういう事を考えると、ドラフト指名にいちゃもん付けるファンの心理も相当おこがましいなとも感じる。そもそも、1年間で何百の学校を回っているスカウトの眼が、週刊ベースボールで数日間読んだだけの付け焼き刃なファンに劣るわけがない。みんな「頭では分かっているのだが、どうしても・・・」なんだろうなぁ。

 

 

違う話題に逸れてしまったが、では、「スーモがもし獲るのなら、誰を獲るか」という訳だが、自分は上記の理由から、立命館大の辰己涼介を推そうかなと思っています。

 

 

180cm 70kgという体格から、ウエイトの増量も図れるし、遠投125mと50m5.8秒の快足にも惹かれる。身体能力からして、外野3ポジション行けそうなのも良いですね。大学通算122安打は、田口壮に次ぐ歴代2位成績なのも見逃せない。上手くいけば、毎年.300 15HR 20盗塁 前後を記録できる糸井のような選手になれそうな気がします。

 

 

他にも東洋大の投手三羽烏日本体育大学の松本も良いんですけど、やはりいつ肩・肘怪我するか分からないのが気がかり、チーム事情にもよりますが、自分は辰己かなぁと思います。

 

 

ここまで、大学に投手・野手が豊富に揃っているのに、高校に特攻するのはちょっと勿体ないんじゃ・・・と思っているんですよ。大学厨じゃないか・・・?というのは、書き始めてから気づいたとして、今年に関しては1本釣りした方が良いような気がしますね。

 

 

去年のように清宮・安田のような別格が居るんだったら、話は別なんですが、実際去年のドラフトもDeNAの東1本釣りが、最も結果を出している現状も見逃せない。

 

 

兎に角言いたいことは、「今年のスーモは特に辰己推し、でなければ他大学投手推し」であり、「高校野球も良いけど、もっと他のアマチュアも見ていこーよ」という事です。高校生ばかりに囚われて、実際は大学生・社会人上がりの選手が、プロ野球を支えている事実を忘れてはならない。

 

 

狙いの超高校級が獲れて「オーーー!!!!(どよどよ)」ではなく、1本釣りが出来て、「・・・っし・・・!!!!(わくわく)」そんなファンになりたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「秋山・・・!!よくぞ八戸までスカウト足を伸ばしたな・・・(うるうる)」の域まではまだまだ遠そうだな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、シーユーアゲイン なにもあげん