インドのピラニア

野球・相撲 時々その他 自由きままに書く インドのピラニアのように

オフシーズンに獲得した新外国人の2020年を占う

2019年、今季も終わりオフシーズンに突入した。



あっという間である。かつてはシーズン終わるまでなげぃと思っていたのに、この頃はちゃんちゃら出勤してたらいつの間にかシーズンが終わっていた。昔はパワプロ君も1年に2回出していたというのに、この頃は2年に1回なのもまぁ時代っすかね。



MLBを観始めて8年目に突入したこともあり、MLB時代を知っている選手も大分増えてきた。ビシエドやらロメロやらロペスやら、結構BS越しに目にしてきた選手が、なんの因果か日本の球場にひょっこり立っているのだから不思議である。



というわけで、MLB当時を知っている選手達をここで簡単に紹介してみようと思います。獲得評価とおおざっぱで当てにされたら困るけど成功確率も載せてみました。当たるも八卦当たらぬも八卦なので、どうか優しい目で観てください。



巨人:ヘラルド・パーラ
f:id:mochan9393:20191212234023j:plain


我がプロ野球が誇る大本営読売ジャイアンツがまたしても大本営発表かましてきた。戦前とは異なりこれは事実らしい。今季のWS覇者ナショナルズの一員である男が、来季から東京ドームを駆け回ることとなる。



「ベイビーシャーク」と呼ばれるパフォーマンスを開発して今季のMLBを湧かせてきた男。パーラは今季でプロ生活12年目を迎えたベテランでもある。MLB昇格したのが20歳の若さで*1、これで10年以上生き残っているのだからスーパーエリートである。



そんな人が何ゆえNPBの門を叩いたのか。それはひとえに、ここ数年アメリカ球界を揺るがす「FA大寒波」である。海の向こうでは、立て続けにFA後の大型契約が振るわず、数億数十億規模の大損害を叩き出しており、この煽りを受け、30過ぎの選手の契約が全く決まらないという異常事態が起こっている。



パーラとて例外ではなく、ここ2年間は何れもマイナー契約であり、加えてバレンタインデーに就活を終えている。今年で3年連続の就活。巨人はこの間隙を上手く付いた。今年は11月で所属も出来るし、2億貰えたら家族も安心させられる。差し引き約3ヶ月、FA先を考えずに野球の練習に打ち込めるのは大きいと思われる。WIN-WINの契約ではないだろうか。



【どういう選手???】
打撃はキャリアを通じて早打ち。ここ数年改善されてはいるが、未だに辛抱強く球の見極めを心掛けるタイプではない。その分だけコンタクト能力も高く、MLBの中でも三振で終わるのは珍しい。パワーにはあまり秀でていなく、打球速度はMLB平均を大きく下回っている。得意にしているコースも無いが、逆に苦手にしているコースもない。青木のMLB時代に似ているが、青木より選球眼では劣っている。



パーラといえば、やはり堅守であり剛肩である。全盛期はイチローと張り合う(或いは上回る)と言われたバカ肩はオンリーワンの魅力。MLB見たての頃は世界で3本の指に入るキャノンっぷりを発揮。もう2本はもう既に引退という悲しみ。それに比べ、パーラはかなりタフである。守備指標は概ね+評価で、守備で足を引っ張ることはまずないと思われる。ゴールドグラブも2度受賞している。



来季の成績予想は.280~.300 10HR~15HRで中距離ヒッターとして35二塁打以上あたりが現実的。LFのゲレーロの席が空いた今、レフトの穴埋めには持ってこいの選手。またほぼ全てのシーズンで100試合以上出場と4000打数以上経験している。まさにトップレベルの選手といえる。



パーラに期待したいのは、成績以上にメンタリティも大きいだろう。WS制覇のチームに在籍して、翌年からNPBで働くという例が、一体いくつあっただろうか。この契約には、巨人の日本一奪還の意味もおそらく込められている。かれこれ最後の日本一から7年離れている。セ・パの実力差は想像以上に大きい。これを埋められるメンタリティを植え付けられるか注目である。



【総合評価】A 【成功確率】70%



阪神ジャスティン・ボーア
f:id:mochan9393:20191213003555j:plain


ロサリオ・グリーンウェル・メンチなど、ことネタ外国人の宝庫でもあり、日本一道頓堀ダイブを30年以上待ち望む、西の猛虎も黙ってはいない。今季も中々の大物を釣り上げた。エンゼルスから大谷の同僚でもあるボーアを早々と釣り上げた。


【どんな選手???】
今季の新外国人史上でも1・2を争う長距離打者。だが、パーラとは異なりMLBデビューは26歳と遅咲き。そもそも、カブスの25巡目・770番目に指名された生粋の雑草である。



20HR以上・OPS.800以上を3回もマークしており、左方向にも大きい打球を飛ばすことができる。また、キャリアの大半を過ごしたマーリンズは、30球団で最も本塁打が出ない球場として有名であり、そこを本拠地に構えての20HR以上は想像以上に価値がある。ちなみにそこで59HR放った同僚(もちろんジャンカルロ・スタントンのことである))は300億以上の契約をもらっていた。



NPBに来る外国人は得てしてキズがつきものだが、ボーアの傷はかなり多くて深い。まず、左投手はほとんど打てない。ここ2年は右投手にのみ起用されていて、左投手時の打率はいずれも1割台に沈んでいる。右投手と左投手で、打順を変えることを視野に入れなくてはならない。選球目には秀でていて、打席ではかなり辛抱強く待てるものの、今年の打率.172ではさすがにカバーしきれない。



打撃ではまだしも、守備は「道路工事用のコーンの方が広い守備範囲」と記者から酷評されてしまった。グラブ捌きは下手ではないものの、流石に120kg超の体重で機敏の動きは期待できないかも。というより、ホームベースから1塁までの到達タイムが、平均4.82という初芝を彷彿とさせるかのような鈍足っぷりである。守備防御点もおおむね毎年マイナスになっている。また、両足共に爆弾持ちで、何度か長期離脱も経験している。



擁護できるポイントも勿論ある。2019年はMLBでは不振だったが、AAAでは打率.316/出塁率.441/OPS1.104と野球無双している。まさにコーエー状態。そしてMLBでのBABIP*2が.196とかなり不運に泣いた。打球角度や打球速度はMLB平均よりかなり良く、コンタクトさえ出来れば、打球の質に関しては問題ない。baseball referenceによると、2020年のMLB成績予想は.237 16HR OPS.780と持ち直す予想が出ている。ましてやNPBなら尚持ち直す期待も持てる。



上手くいけば、打率2割後半30HR以上が期待できる選手。まずは150~200打席様子を見て、起用法を考えてもらいたい。



【総合評価】B 【成功確率】60%



オリックス:アダム・ジョーンズ

f:id:mochan9393:20191213003658j:plain
伝説のWBCでのHRキャッチ このプレーで一気にアメリカの優勝をたぐり寄せた


MLBファン誰もが驚く移籍だった。10年代も大きな見所を見せられないままペナントを終わってばかりいた、パのお笑い担当いやお笑いにもならない注目度のオリックスが、銀行をバックにした潤沢で唯一の長所の資金力で、通算282HR・1939安打というNPB史上5指に入る超大物を捕まえた。



MLBでAJと言えば、アンドリュー・ジョーンズとアダム・ジョーンズだったのだが、まさか双方とも太平洋を渡ってくるとは。特にアダム・ジョーンズは、2年前に年俸17億円以上*3を貰っていたオリオールズの看板選手だった。そして、元々はマリナーズの有望株だった。マリナーズは野球ファンが気づかない所でも着実にミスっているのだ。



そんな名選手にも思わぬ危機が訪れる。前述した「FA大寒波」である。そこそこの成績を残して18年FA市場に出た彼に待ち受けていたのは、1年3億円というとんでもない低評価だった。一気に14億ダウン。しかも雇用は1年のみ。おそらく税金で19年シーズンは大赤字だっただろう。その間隙をオリックスは突いた。複数年契約と2年8億円を用意し、見事アダム・ジョーンズをかっさらってみせた。



【どんな選手???】
典型的な「オールドスクール型」の選手。打撃は極度の早打ちで、かなりのローボールヒッター。キャリアを通じて出塁率が.340を越えたことがない。通算出塁率は.317と名選手としてフィルターを通すとかなり低い。毎年のように四球率はMLB下位5%に食い込んでしまう。
その代わり、打率は計ったかのように.280に乗せる選手。HRは20本後半を毎年記録する。



アダム・ジョーンズの守備は、MLBで再三に渡って議題に持ち上がることで有名だった。ゴールドグラブを4度記録した名手なのに、守備防御点は毎年マイナスで「ゴールドグラブを正確に選出できていないのでは?」と、セイバーメトリクスに造詣の深い記者から苦情を呈されていた。しかし、選手間の評価は全くの逆で「センターにジョーンズが居れば安心だ」と常に高評価だった。



ジョーンズの守備は全くムダが無い。打球落下地点に真っ直ぐ向かうし、機械の如く数度目を切り、出来るだけダイビングやフェンスに激突するようなプレイはしない。しかし、逆にそれがアダになり打球反応とその後の加速が遅く、守備範囲の狭さが露呈したのだ。



全く逆の選手にバイロン・バクストンという選手が居る。彼は全ての打球を危なっかしく捕る。3塁打時の3塁到達タイム10.5というオリンピック級の韋駄天を持つ彼は、普通の選手では追いつけない打球を、目も切らずにフェンスに激突しながら取る。(最短距離は取っているらしい)危なっかしい守備故に、ジョーンズよりも遙かに守備防御点は良いのだが、毎年長期離脱をしてしまう。体の負担が大きすぎるのだ。



ジョーンズに故障離脱という文字はない。なんと最後の故障離脱は2009年というタフさだ。毎年150試合前後出場し続けてきた鉄人である。無理なく安全運転をし続けるのがジョーンズのスタイル。アメリカの坂本勇人である。もう人種から違うが・・・



指標の進化によって、ジョーンズは最もそのあおりを受けた選手の1人である。故に14億マイナスという憂き目に遭ってしまった訳だが、逆を言えば、33歳シーズン終了時点で1929安打というスーパーエリートでもある。こんなメジャーリーガーは滅多にお目にかかれるものではない。故障離脱の可能性も薄いので、個人的には最高の指名と言っていい。センターで守らすには範囲が狭いので、とりあえずライトでプレーさせたい。



【総合評価】A+ 【成功確率】85%



以上で、今回の新外国人の査定を終了したいと思う。また、新外国人が入り次第、適宜更新とDeのオースティンや、ヤクルトのエスコバーの紹介もしたいので、引き続き何卒よろしくお願い致します!!



〈これも是非〉
mochan9393.hatenablog.jp

mochan9393.hatenablog.jp









シーユーアゲイン なにもあげん

*1:MLB初昇格の平均年齢は27歳

*2:本塁打を除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合。年代によって差はあるが、約.300前後を推移

*3:このブログでは、分かりやすいように1ドル100円で換算しています