インドのピラニア

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2021年新外国人紹介 アデイニー・エチェバリア ホセ・オスーナ編

読者の皆様、そして全国100万の新外国人オタクの皆様、お待たせ致しました。ご無沙汰しておりますスーモです。



今回で第3回目となる新外国人寸評。前回・前々回とも3日で600回ほど見られたみたいです。ますますありがとうございます。ブログ初回の記事が下痢で悩んでいるという最低な記事なのに、本当にありがとうございます。



前回はサンタナテームズという「ブリュワーズ追い出された組」をしっかり調査して、「サンタナはインハイを今まで1本も打てていない」という衝撃データを見付けてしまい、サンタナ様には本当にご迷惑をおかけしました。今後とも外めの球のみ強打できるよう、こちらとしても願うばかりです。



それでは紹介に移りましょう。



アデイニー・エチェバリア



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マーリンズという、野球球団というのを隠れ蓑とする農家を御存知だろうか。マイアミ州というアメリカ屈指のリゾート地を本職にするためか、いい選手がすくすくと育つ反面、何故かすぐに焼畑農業で元に戻し、また選手を作物と見立てて育てる球団である。



そこからMLBに召還された1人であるエチェバリアキューバから亡命したという、溢れて欲しくないが、溢れているエピソードのお持ちの彼だが、抜きん出て得意な分野がある。守備だ。



ゴールドグラブ賞の常連になれる」とスカウトに言わしめた守備力。範囲よし、捕球よし、肩もよし で確かに前評判通りの高い守備力は伊達ではなかった。そして華もあった。



しかし時流がエチェバリアに吹くことは無かった。デビューした当時、ナ・リーグのゴールドグラブはシモンズで固定だった。最速158kmを叩き出せる選手が、内野を守ってしまっては勝つことが出来ない。ア・リーグに行ってもリンドーアが居る。彼は「ビスケルの再来」と遊撃で2桁もゴールドグラブを獲ったレジェンドと比較されていた。



こんな遊撃黄金時代ではどうしようもない。ましてや、リンドーアなんか35HR打つ打力もあるだけに、打てて5HRパンチ力では、当然注目される頻度は減っていった。



「そういやエチェバリア見てないな」と思って調べたら、ブレーブス行っていたり、メッツに飛ばされてたり、何故か三塁守っていたりしていた。チャンスが貰えないから複数ポジションを守る。時代が違えばゴールドグラブ常連の可能性もあったが、やはり惜しいものだ。



近年はMLBのFA市場の冷え込みにより、以前よりも大物な野手のNPB入りが増えてきた。エチェバリアの推定年俸1億円はかなり安価だし、複数年契約の期待も膨らむ良契約となるか。



【どんな選手???】



教科書通りの守備型な野球選手。1桁の本塁打数に、華やかな遊撃守備が魅力的。恐らくここ10年の新外国人の中で最も守備で名を売った選手と言っていい。



前年のエスコバーのような、加齢による守備範囲の衰えが気になるところだが、もし額面通りなら、その守備力だけで大幅に戦力を向上できる。おまけに2塁・3塁も守れる(守るしかなかった)ので、井口監督の采配の見せ所である。加えてどのポジションでも上手く守れている。映像を見る限りだが。



現在、ロッテの遊撃手は守備指標が-11といまいちピリッとしない。これで打てたら良いけども、坂本以外遊撃で打てる選手が居ないので、守備指標マイナスというのはNPBにおいて、実は致命的な材料になり得る。



ましてやシフト分析も進んでいないので、守備指標の悪さはMLBより、直に勝星に結び付いてくる。エチェバリアは、守備指標が控えで試合に出られていないシーズンを除けば、マイナスになった年はない。



前述した通り、打撃力に関してはあまり期待は出来ないと思う。強くボールを叩くという、今の野球界におけるトレンドに順応が出来なかった。パワー不足というだけならまだしも、ボールを選ぶことに関しては得意ではない。



基本的には早打ちで、四球率は3~6%を推移。走力も意外と平均的なので、下位打線で置かれることが多くなると思われる。ただ、一発を放つ能力は間違いなくある。



チャートを見てみると、苦手コースが毎年のように変わっていて、ど真ん中を捉え切れていないシーズンもあり、どうにも掴みどころがない。共通してるのはインローが弱く、アウトコースは概ね成績が良い。



三振もインローのスライダーを振ってしまうパターンが多く、または高めのストレートを空振るデータが出ている。あと、露骨なまでにインローのボールゾーンに球が放られている。



守備型の大物も来日するようになって、NPBの新外国人市場は前途洋洋である。数年後にイグレシアスも来てくれたら、更に良いなぁと思っちゃうなぁ。



ホセ・オスーナ



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「ホセ」という名前は、日本でいう佑樹とか、女の子でいう葵のように、スペイン系の国ではマジでよくある名前である。ホセを「jose」と何も見ずに打てる奴を見たら、そいつは間違いなくMLBド変態ファンなのである。



オスーナという名字ですら、やはり良く見る苗字でもあるし、エチェバリアの同僚にもオスーナが居たものだから、一瞬勘違いしてしまうものである。しかも、そっちのオスーナの方が有名だし。オスーナと一言で言っても、マーセル・オスーナとロベルト・オスーナとホセ・オスーナが居るので、まず間違いなく迷ってしまう。



そして残念ながら、ホセの方のオスーナは、そんな3本柱の中で間違いなく最弱であり、漫画ならマーセル・オスーナとロベルト・オスーナが馬鹿にしている立ち位置。スーモからしても「まぁ名前は聞いたことあるな・・・」くらいのテンションである。深夜番組の名前を、友達から知ってる?と言われたのと同じ感じ。



そんなオスーナであるが、きちんと4年MLBでやれているし、守備位置も1塁・3塁・LF・RFと4ポジションを出来る便利屋として生きてきた。廣岡をトレードで出したのも、このオスーナとポジションが被ってしまう所が大きいかもしれない。



この1年はオスーナと競争になって貴重な1年をスカってしまうのなら、今のうちにトレードを仕掛けるという気持ちは分かる。ポジション被りと先発ローテーションを守れたのは、ヤクルトにとっては非常に大きいと思う。



今まで語ってきた選手は、それ相応に思い出もあるし、印象的なシーンが頭の中をぐるぐる駆け回って爆走してくれるんだけど、ホセ・オスーナに関してはあまり・・・ないですね・・・(笑)



MLBファンだからといって、30球団しっかり見るのは不可能に近いのだ。スタメンならまだしもユーティリティまで、首が回らないことを許していただきたい。



【どんな選手???】



188cm 106kgという、これ以上ない体格を持っているオスーナ。2019年は261打数で10HRを打っているということで、フルシーズンで20HRを打てるパンチ力と、4ポジションを守れるユーティティ性は、ヤクルトにとってかなり助かるだろう。



守備力は、外野手としてはそこまで良くはない。LFとRFの数値は、それぞれ-26と-22で守れてはいないが、「居ないよりはましですよ」という心もとない守備力である。あまり前回紹介したサンタナと変わりはない。ただ1塁と3塁は平均的な数値を出している。シーズンでは主に1塁を守ることになるだろうが、故障離脱時に他ポジションに回せるのは好材料である。



打撃力を詳細に調べてみると、毎年打率のいいコースが変わっていて、どこが苦手でどこが得意なのか判別しづらい。例えば、2017年のチャートを見てみると、インコース打率が高め・真ん中・低めの打率が全て2割に達していないというのに、2019年ではインハイ.364・インコース真ん中.348と克服している。



それだというのに、その年に限ってど真ん中の打率が.231と全く奮っておらず、見れば見るほど捉えどころが分からない選手である。体格的には更なるHR増が見込めるように見えるが、これがどうにも結果に結びついていない。四球を選ぶ能力を持ち合わせず、積極打法で出塁率を稼げていない所もウイークポイントである。



走力もかなりのもので、この大きな体格にも関わらず、MLB平均よりも速く走れているらしく、体を痛めている節はあまり見られない。外野は、その大柄な体格ゆえに、やや不安が付きまとう所があるが、1塁・3塁なら問題ないはず。あくまで「はず」である。



このように、新外国人は往々にして欠点があり、そもそも異国の異文化・異言語な経済圏で、メンタルをブラすことがなくチームに溶け込むことは、実際の所滅茶苦茶難しいことである。



ただ、このオスーナに関しては、名の売れたメジャーリーガーの陰に隠れているが、成功する確率が高そうな掘り出し物件だと思う。物件というか人物だけども、4ポジション守れて、HRを打つパワーとある程度の走力がある。苦手コースが毎年変わるとはいえ、苦手コースを矯正している点。三振数が多くない所も良ポイント。



MLBワースト2位という、不自然な程走力が遅いスモークよりも、きちんと走れているオスーナの方が、体も健康だろうという予測も立てられる。



名前が知られていないだけ。推定年俸およそ8000万円。私はね、この補強、かなりの好補強だと思っています。




以上で、今回の選手紹介と寸評の方を終えようと思います。改めて過去記事を見ていただいた方に御礼を申し上げます。次回なんですが、番外編ということで、MLB7年間いたことで、実は詳しく知られていないあの日本人選手について再評価していきたいと思います。








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