インドのピラニア

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2021年 キモ過ぎるMLBシーズン成績をまとめてみた (投手編)

今年もあっという間に過ぎ、もう枯葉が散る10月。

 
 
 
 
10月と言えば、MLBポストシーズンですよね。今年の「世界一」の野球チームを決めるワールドシリーズ。その「世界一」が気にくわないと言う、サンデーモーニング張さん。もうここまで恒例ですよね。
 
 
 
 
 
ヤンキースデレク・ジーター曰く、「レギュラーシーズンの試合は、全て練習試合」だと、記者会見で答えて、世界一5回のジーター以外なら炎上してそうな場面もありつつ、しかし実際のところ「練習試合だったのか?」と疑いを持つほどに、ワールドシリーズは盛り上がる。
 
 
 
 
 
しかし、その練習試合だけなのよ。しっかりと公式記録に残るのは。
 
 
 
 
この練習試合が無かったら、イチローは通算50試合も出場していないような選手になってしまうし、ましてやマリナーズのヘルナンデスなんかどうするのか。タイトルも完全試合も、一瞬で野球場で飲むクラフトビールの泡のごとく消えてしまう。
 
 
 
 
 
「なんてこった!ペナント抜かしたワールドシリーズがこんなにつまんないとは!」とシンプソンズの、腹でかドーナツ原発で喰う親父も、そんな文句をぶつくさと言っているに違いない。
 
 
 
 
 
ということで、今回はレギュラーシーズンで今年記録された、通称「キモ記録」を投手編、野手編に分けて紹介していこうと思う。
 
 
 
 
 
仕事で忙しく全く終えなかった人や、今年から見て興味を持った方に、特におすすめな記事だと思うので、面白いと思った方は、ブラックパラディンくらい、拡散してくれると本当に嬉しいです。メジャーリーグバトルシティになるかもなので。
 
 
 
 
1.ジェイコブ・デグロム 7勝2敗 防御率1.08 WHIP0.55 被打率.129

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今年、いやMLBの130年の歴史において、この人よりも威力のある球を放っていた人が果たしているだろうか。いやいない。そう断言できるほど、今季のデグロムは神域の男へと足を伸ばしていた。
 
 
 
 
 
「平均160kmのストレートをアウトコースに決めるだけ」という、この一行で終わるようなノウハウで、前半戦のデグロムは正しく無敵。1失点しただけでベンチでキレてしまうという、人類未踏の自分への厳しさを露にした今シーズン。防御率は驚異の1.08。しかも、これでやや失速した数字である。
 
 
 
 
 
しかし、その常識外れなロケットエンジンを、1年使えるような技術が、まだスポーツ生理学に存在しなかった。デグロムは後半戦に入り間もなく、体に慢性的な支障をきたす。投手の究極と、夢の0点台が見えていたが、来季に持ち越しとなった。
 
 
 
2.大谷翔平 9勝2敗 防御率3.18 130 1/3回 156奪三振

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当然のエントリー。9勝2敗の3点台という、投手としては優秀だけど、毎年みられそうな数字に見える、46HR100打点を残したとあっては、最早MLBの舞台に飽きたらず、終幕のワルキューレで、キリスト相手にバットをスイングしているかのような馬鹿馬鹿しさである。
 
 
 
 
前半戦の投手としての大谷は、制球力に欠き、イニングと同数の四球数を記録するのも珍しくは無かったが、後半戦に入り見違えるような向上を向かえる。最後の8回1失点で勝利投手になれなかったのは残念だが、今後の100年で果たしてこんな成績が出るのだろうか。印刷ミスを疑われる成績である。
 
 
 
 
 
また奪三振数は150個を越え、マウンドでの支配力も問題なし。今年で通算35先発と、ほぼ1年分の先発登板をした訳だけども、13勝5敗 防御率3.53と、どの球団のエースと比べても遜色がない数字を記録した。
 
 
 
 
 
大谷の最大の敵はやはり故障だろう。1年故障しなかったら、これ位の成績を叩き出せる実力は証明した。しかし4月にあったあのランナーとの交錯。あれ程、野球選手の診断結果に釘付けになったことはない。
 
 
 
 
 
あそこで靭帯でも痛めていたら、完走どころか、今後の二刀流の挑戦ですら、止められている可能性もあっただろう。 100年ぶりの記録も怪我ばかりはどうしようもない。
 
 
 
 
来季はトラウトとレンドンが本調子ならば、クリーンナップは30球団1の破壊力を秘めている。後半戦のような2ボールになったら歩かせるようなことも無くなるだろう。つまり、まだ成績の伸び代はあるということだ。末恐ろしい男である。
 
 
 
 
3.フリオ・ウリアス 20勝3敗 防御率2.96 WHIP1.02

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デグロムと大谷という、人間を止めてしまった人を除外するなら、ウリアスの成績も素晴らしいと言えるだろう。久し振りの20勝である。
 
 
 
 
元々から、マイナーでは超有望株と持て囃された投手。その額面に追い付いた所もあって、あまり驚きはないけれど、分厚すぎるドジャース投手陣に割り込めず、去年まで便利屋感が拭えず、そのまま使い潰される未来もあったかもしれない。そう考えると、どの投手も成功するのも楽じゃない。
 
 
 
 
 
20勝投手でありながら、今年の投球回は200を大きく下回る。去年のダルビッシュも、最多勝ながらサイ・ヤング賞を獲れなかった。MLBの評価基準がドラスティックに変化をしている証拠だ。
 
 
 
 
 
普通にMLBの特集で、wOBAだとかOPS+などのセイバーメトリクスの改良版が飛び交う、アメリカメディアは異常すぎる。完全にアメリカ野球少年を置き去りにしてないだろうか。少し懸念が付きまとう。
 
 
 
 
 
ウリアスのこの成績は、旧来の成績と新しい成績の火花がバチバチ散っていそうな印象がする、新種のキモ成績である。
 
 
 
 
4.マックス・シャーザー 15勝4敗 防御率2.46 179 1/3回 236奪三振

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もうずっとキモい成績を叩き出しているんですけど、今年のシャーザーもキモかったですね。「キモい成績」が「通常運転」という、湘南新宿ラインと同じ生き方をしていらっしゃる。
 
 
 
 
 
今年37歳という、もういくらかガタが来てもおかしくない年齢だし、20年の成績が平凡だったので、衰えも見えるのかなと思いきや、そんなことなくサイ・ヤング賞前線にくい込んできましたね。通算3,000奪三振も記録するという、記録イヤーであったことも評価のポイントでしょう。
 
 
 
 
 
また、およそ2,500イニングで3,000個三振を獲るのもポイント高いですね。ざっと通算成績を見たんですが、奪三振率はライアンやペドロを軽く超えて、ランディ・ジョンソンと競る勢いですね。現役で3,000奪三振といえば、TJしてるとはいえ、バーランダーもそうだし、どちらもまだ剛速球でうならせてるのもアツいですね。
 
 
 
 
ただ、これは私だけしか言っていないんですけど、シャーザーの頭皮が年々ヤバいんですよね…。もう5年位まえからかなり怪しかったんですが、アラフォーが見えたせいか、完全に残念になりました。「脱いだらスゴい」の逆を行くシャーザー。頭髪以外は多分スゴいのに。

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年俸を毎年30億くらい貰っている選手なんですけど、こんだけお金貰っても、頭皮は改善されないんですから、ハゲ治療ってかなり難題ですね…。もうほんと松本リンスと同じハゲ方しています。キレイに剥げずに、散らばってハゲているという。私の中では、シャーザーはザコシ軍団の一員です。
 
 
 
 
 
成績が優秀ながら、頭皮もユーシューというMLBの大エース。果たして現役引退と、頭皮ブルース・ウィリスのどちらが早いか。彼のダイ・ハード/ラストデイは、まだまだ先のようだ。
 
 
 
 
5.サンディ・アルカンタラ 9勝15敗 防御率3.19 205 2/3回 201奪三振

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マイアミ・マーリンズという、「どこからどう見てもトレードしそうな」契約を結び、その装填した球を、まるでマシンガンの如く発射しまくるでおなじみな球団がある。その球の1つが遂に開花した。
 
 
 
 
 
あの、伝説となり星と消えたホセ・フェルナンデスのような存在感はないけれども、再建中のマーリンズにおいて、しっかりと来季を見据えられそうな成績を記録した。
 
 
 
 
 
200イニング・200奪三振は、A.J.バーネット以来、マーリンズでは19年ぶりとのこと。フェルナンデスが200イニングを達成できていないのは、全くの想定外ではあったけれども、フェルナンデスが達成できなかった記録を、アルカンタラが成し遂げたというのは大きい。加えて、200イニングをMLB合計で4人しか記録できなかった環境下で、これは価値がある。
 
 
 
 
 
しかし、そんなエースな投球内容でありながら、9勝15敗というのは、心をくすぐる「キモ記録」である。そんなのが生まれたのも、チーム打率.233・出塁率.298ではしょうがないというもの。
 
 
 
 
 
チーム最多本塁打が22HRが2人なのはいただけない。その2人を合計しても、大谷翔平の46HRに届かないというのはどういうことでしょう。ましてや投げてもくれないというのは、職務怠慢なんじゃなかろうか。
 
 
 
 
 
そこまでチームが育っていないので、今度はアルカンタラが大黒柱として支えてくださる期間、果たしてマーリンズは強くなってくれるのか。この点に怖さが残る。マーリンズGMはあのジーター。
 
 
 
 
 
「練習試合は終わった」と、ペナントで豪語出来るほど勝利の美酒に酔いしれた人物。しかし、マーリンズでは練習試合ばかりだぞ。いつ本当の試合に臨むことが出来るのか。是非、アルカンタラを連れて行って欲しい。*1
 
 
 
 
6.アーロン・ループ 6勝0敗 防御率0.95 WHIP0.94 被打率.192

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まだ中継ぎや抑えを取り上げてなかったので、ここいらで取り上げなければ。と思い、シーズン成績を調べていたら、ひょんな選手がかなりのキモ成績を叩き出していた。もうベテランの域に差し掛かったアーロンループである。
 
 
 
 
 
もうキャリア10年目で、左のサイドスローという、中継ぎ一筋のいかにも職人気質なタイプなのだが、その成績はあまり芳しくない。別に仕事はしているんだけども、特段優秀でもない。そんで大事な所でいっつも打たれているようなイメージ。でも、必ずどこかでプレーしている。そんな選手だった。
 
 
 
 
 
そんなループ先生が、まさか防御率を2はおろか、1も切ってくるなんて思ってもいなかった。これだから野球は面白い。巨人・澤村といい、このループといい、何が好影響をもたらすのか分からないものである。
 
 
 
 
 
このブレイクの秘密を調べたところ、その要因はカッターを多用したところにある。2017年まで投げてもいなかった球種を、32.9%まで増加。特筆すべきは、被長打率.277という点。被打率は.244と、そこまで圧倒的ではないけれども、その殆どをゴロに仕留めたことが分かる成績。
 
 
 
 
 
今季のメッツは、このループ以外でちっともいい話題を聞かなかった。リンドーアが全く打てなくなり、チームのファンとも上手く行かない。バイエズ獲っても焼け石に水。デグロムは人間を辞めてしまったし、カノーに至ってはどうなったのかも分からない。
 
 
 
 
 
これから、長期契約を抱えまくったチームの編成に頭を悩ませる段階だと思うが、そういう状況だからこそ、ループを手放してしまう場面に遭遇したりする。それが怖いので、メッツには目が離せない。しかし離したくなるようないざこざが今後も続いていくだろう。
 
 
 
 
7.エマヌエル・クラセ 4勝5敗 防御率1.29 WHIP0.96 被打率.195

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今年1ブレイクした選手とは誰か?と聞かれたら、ひっそりと、しかしエゲつない投球をしていた、インディアンスのクラセに決まりでしょう。
 
 
 
 
 
今季再建中とはいえ、インディアンスの守護神に定着したのは立派だし、今季でまだ23歳と年齢面でも文句なし。しかし、それより年下でHR王のゲレーロJrも大概なもんである。
 
 
 
 
 
彼は、今季の1.29という防御率もさることながら、「まだまだ上を目指せるんじゃないか?」と疑問を抱けるような、そんなキモい球を投げていました。この映像です。

 

 

 

 

 

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

この映像です。160kmのカッターなんか打てっこありませんて…。しかも平均で超えているのは反則ですって。これを7割・スライダーを3割というのが、彼の投球レパートリー。しかも、スライダーの被打率も.110と文句なし。何ならスライダーの方が打たれていないという。またしても面白い投手が出てきました。

 

 

 

 

 

ループは映像で見る限り、そんなにエゲつないと思わせるような球を投げてこないんですけど、この人はちゃんと火力で圧倒している。マリアノ・リベラやケンリー・ジャンセンのような、球史に残るカットボーラーになれる可能性大ですね。

 

 

 

 

 

しかし、普通に去年ドラッグに引っ掛かり、80試合出場停止していました。どおりで聞いたことが無いわけだ。去年丸々出ていないんだもん。クスリに引っ掛かりすぎて、MLBから永久追放された選手もメッツに居るので、是非身を引き締めてもらいたい。

 

 

 

 

 

8.シェーン・バズ 5勝4敗 防御率2.06 WHIP0.80

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最後に、MLBだけでは物足りないかなと思い、マイナーリーグから1名を選出。投手でおそらく最もキモ成績を残したのは、このシェーン・バズだと思いますね。

 

 

 

 

 

元々レイズの有望株として、先ほどのクラセよりMLBファンには知られた存在。高い素質と、まとまったピッチングを評価されて、将来が嘱望されていたが、今季に入り充実した成績を記録してきましたね。

 

 

 

 

 

防御率2.06という成績も勿論のこと、評価すべき点はコントロールが備わっている点。78 2/3回で与四球13は、若手離れした制球力だと思うし、奪三振は113と完全に支配している。2人に1人くらいのペースで三振を獲らないと、この数にはならないので、かなりのポジポイントですね。

 

 

 

 

 

レイズはこの投手だけではなく、左で163kmとか普通に出るマクナラハンとか、同じくバズ同様マイナーで騒がれたパティーノも居て、相変わらずの育成力ですね。これに野手でもフランコが居るから、編成をミスらなければ、まだまだ当分強いですね。

 

 

 

 

 

これからMLB見る方は、レイズがおそらく一番楽しめると思います。選手の切り替えもめちゃくちゃ早いし、The MLBって感じです。ただ、その選手たちが3年後にはいなくなってるんですけどね…。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

9.最後に

 

 

 

 

 

長々と紹介してきましたが、この辺でお開きとしましょう。野手もかなり沢山いるので(というより野手の方がキモ成績が圧倒的に多い)投手編・野手編と分けてみました。野手編は、来週土曜日公開予定です。

 

 

 

 

 

こちらに入らなかっただけで、他にもキモ成績を残した選手は数多いました。ジョシュ・ヘイダーもそうだし、40歳で200イニング投げ切ったアダム・ウェインライトも最後の最後まで悩みましたが、彼らはよくキモ成績を残しているので、今年でなくてもいいだろうと思い、外しちゃいました。もうこれは完全に好みです。シャーザーの頭皮の方がわずかに好きなだけです。

 

 

 

 

 

この記事を上げているのは、本当にポストシーズンの真っ只中で、あまりタイミング的には違うかもしれませんが、これを肴にワールドシリーズまで楽しんでいただけると、作者冥利に尽きます。

 

 

 

 

 

これからもご愛好の程よろしくお願いいたします。来週土曜日の野手編も乞うご期待!!!!!!

 

 

 

 

 

<これも是非>

 

mochan9393.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

mochan9393.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

「キモ成績」シリーズ一覧です。もう早いもので、その5まで来てしまいました。今回は特別編ということで、通常回も更新していきますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーユーアゲイン なにもあげん